モロッコでは、ハマムという蒸気風呂がよく知られていますが、自宅でのお風呂でも、いろいろな入浴剤が使われます。
アラブ地域では昔から、ハーブを入浴剤として使っていました。
今回は、モロッコ美容の手作り入浴剤を紹介します。
入浴におすすめのハーブは?
モロッコのハマムは日本の銭湯に似た公衆浴場。女性はここをエステサロンのように利用します。
ハマムでのビューティケアでは、ヘナやガスール、黒オリーブの石鹸サボン・ノワールなど、天然素材が使われてきました。
自宅の入浴でも、ハーブを入浴剤に利用できます。
ハーブのなかには、次のように入浴に適したものが複数あります。
ジャーマンカモミール:心身を癒し、疲労やストレスの回復に適したハーブ。
セージ:血行を良くなり、弾力のある肌になります。
タイム:疲れた筋肉をリフレッシュし、身体の器官が刺激します。
ペパーミント:血行を促進する働きがあります。
ホップ:緊張を和らげてくれ、リラックスできます。
マグワート:疲れを癒して元気に。
マジョラム:不安が解消され、身体の器官が強化されます。
メリッサ:レモンに似た香りで心身がリラックス。
ラベージ:身体の器官がリラックスし、引き締まります。
ラベンダー:身体をリラックスさせ、元気にしてくれます。
リンデン:身体の器官をリラックスさせるのに有効です。
ローズマリー:むくみを解消し、リラックスでき、器官が刺激されます。
ローリエ:体がリラックスし、皮膚がしっとり落ち着きます。
ハーブを使った入浴剤の作り方
ハーブは、そのまま湯船に浮かせたり、インフュージョン(浸剤・煎剤)や酢に漬けたハーブビネガーを作って入れたりします。
ハーブの入浴剤を手作りして、お風呂時間を楽しみましょう。
なめらかな肌を作るハーブビネガーの入浴剤
モロッコ美容にもいろいろな入浴剤がありますが、ハーブを酢に漬けたハーブビネガーがよく使われます。
ハーブビネガーの入浴剤は肌をなめらかにする効果が期待できます。
基本のハーブビネガーの作り方
このレシピの材料
ハーブ … 10~20g
酢 … 200ml
所要時間:10分+3週間 保存期間:3か月
保存容器と用具
密閉ガラス容器(300ml用) ※ガラス瓶は煮沸消毒してから使用しましょう
保存ガラス容器
計量カップ・スプーン
作り方
- フレッシュハーブを使用する場合、ハーブを洗い、水気をしっかりとります。
- 密閉ガラス容器にハーブを入れ、酢を注ぎます。
- 蓋をして、直射日光の当たらない場所に2~3週間漬けておきます。ときどき瓶を上下にゆらして、中身を混ぜる合わせます。
- 茶こしでこしてハーブを取り除きます。
使い方
1カップのハーブビネガ―を浴槽のお湯に注ぎ、入浴します。
保存方法
3ヶ月ほど保存可能です。
美肌を作るハーブの入浴剤
かぐわしい香りのお風呂で、日ごろのストレスを解消しましょう。
バラとラベンダーのインフュージョンの入浴剤
優雅な香りのバラと、癒し効果で知られるラベンダーの入浴剤は、疲れた心身をリラックスさせるだけでなく、乾燥肌と傷んだ肌の改善も期待できます。
3つのハーブの入浴剤で血行を促進して冷え性を改善
ヨーロッパブドウ(赤ブドウ)の葉とバラの花びら(ローズレッドペタル)、ペパーミントのハーブ入浴は、血行を促進し、心身の元気を回復する効果が期待できます。
ドライハーブをお茶パックに入れた、簡単な手作り入浴剤です。
このレシピの材料
ヨーロッパブドウの葉 … 大さじ1
バラの花びら … 大さじ
ペパーミント … 大さじ1
所要時間:10分 保存期間:1日
保存容器と用具
計量カップ・スプーン
ティーバッグ用の不織布
作り方
- ヨーロッパブドウの葉、ビターオレンジの葉、バラの花びら、ペパーミントを混ぜ合わせます。
- これをティーバッグ用の不織布など綿の小さな袋に詰めます。
使い方
お湯を張った浴槽に浮かべます。
入浴中、ハーブが入った袋で身体をポンポンたたくようにマッサージします。
保存方法
1日で使い切りましょう。
アルガンオイルとハーブのお風呂でリンパの流れを良く
ラベンダーとローズマリー、アルガンオイルは、血行を良くする作用があるといわれています。ハーブの香りでリラックスし、アルガンオイルで肌がしっとり。たまった疲労を解消する入浴剤です。
牛乳やオートミールも入浴剤に
牛乳やオートミールの入浴剤はスキンケア効果が期待できます。
クレオパトラも愛用の牛乳風呂
入浴はストレスや不安を緩和し、快眠の効果も期待できます。
米ぬかとオートミールの手作り入浴剤で潤い肌に
米ぬかとオートミールをミックスした入浴剤は、しっとり肌に仕上げます。
米ぬか(大さじ2)とオートミール(大さじ2)をティーバッグ用の不織布かモスリンなど綿の袋に入れて、浴槽に浮かべるだけです。