オウシュウヨモギは、英語では一般にマグワートと呼ばれ、日本でもおなじみの植物ヨモギの仲間です。
すがすがしい強い香りをもつマグワートは、魔除けとして用いることもあります
美容関係の製品としては、特に入浴剤として使われています。
マグワートから抽出した精油は、香水やオードトワレに加えられます。
マグワートの美容効果
マグワートは、鎮静作用と収れん作用で知られています。
マグワートの浸剤(インフュージョン)は、皮膚の赤みや炎症を鎮める効果があるとされます。
ヘアケアにもすぐれ、インフュージョンのリンスは、頭皮を引き締め、髪をなめらかにするといわれています。

また、マグワートには、血行を良くし、器官を刺激する働きがあり、疲れを癒し、元気を取り戻すのに役立ちます。

マグワートは入浴剤として適していて、葉をそのまま湯船に浮かべたり、インフュージョンをお湯に加えたりして用いられます。

マグワートの効能
マグワートは、葉、花、根に薬効があり、植物療法に使用されます。
強く心地いい香りをもち、鎮静効果で知られますが、弛緩と刺激の作用があるといわれています。
血液やリンパ液の流れを良くし、水分の排出を促します。
胃腸の調子を整え、肩こりや頭痛を和らげる働きで知られます。
更年期向け植物
月経促進作用もあり、月経不順を正常にし、更年期障害を改善すると期待されています。
ただし、妊娠中や授乳中の使用は避けましょう、
主要成分:
ビタミンA・B・C
作用:
抗痙攣、鎮静/月経促進/駆虫
適応症状:
水分の停滞/乳房の張り/性格障がい/肥満
マグワートの特徴
マグワートは、すらりとした円筒形の茎の、軟毛でおおわれた、緑がかった草本植物です。高さは1メートルほどに達します。ふちがギザギザになった葉は黄色からパープル色のさまざまな色で、うぶ毛におおわれた小さな頭状花が穂の形で花をつけます。
原産と生息地
中央アジアと南ヨーロッパが原産のマグワートは、不毛で粘土質の荒れた地で育ち、林間の空き地、長い小川、生け垣にみられます。北アフリカにも生息します。
学名:Artemisia vulgaris L.
科名:ヨモギ科
別名:オウシュウヨモギ、セントジョンズプラントなど
使用部位:葉、花、根
開花時期:6月~9月
収穫時期」6月~7月、根は10月