オウシュウヨモギは、英語では一般にマグワートと呼ばれ、日本でもおなじみの植物ヨモギの仲間です。
すがすがしい強い香りをもつマグワートは、魔除けとして用いることもあります
美容関係の製品としては、特に入浴剤として使われています。
マグワートから抽出した精油は、香水やオードトワレに加えられます。
マグワートの特徴
中央アジアと南ヨーロッパが原産のマグワートは、不毛で粘土質の荒れた地で育ち、林間の空き地、長い小川、生け垣にみられます。北アフリカにも生息します。
マグワートは、すらりとした円筒形の茎の、軟毛でおおわれた、緑がかった草本植物です。高さは1メートルほどに達します。ふちがギザギザになった葉は黄色からパープル色のさまざまな色で、うぶ毛におおわれた小さな頭状花が穂の形で花をつけます。
学名:Artemisia vulgaris L.
科名:ヨモギ科
別名:オウシュウヨモギ、セントジョンズプラントなど
使用部位:葉、花、根
開花時期:6月~9月
収穫時期」6月~7月、根は10月
有効成分:
タンニン
アルカノイド
フラボノイド
テルペノイド
アミノ酸
ビタミンA・B・C
マグワートの肌と髪への美容効果
マグワートは、鎮静作用と収れん作用で知られ、皮膚の赤みや炎症を鎮める働きがあるとされます。
ヘアケアにもすぐれ、頭皮を引き締め、髪をなめらかにするといわれています。
また、マグワートには、血液とリンパの流れを良くし、水分の排出を促します。
器官を刺激する働きがあり、疲れを癒し、元気を取り戻すのに役立ちます。
マグワートは入浴剤として適していて、葉をそのまま湯船に浮かべたり、インフュージョンをお湯に加えたりして用います。
マグワートの肌と髪への使い方
マグワートは、生かドライハーブ、精油という形で使うことができます。
マグワートの生かドライハーブは、ハーブティーとして飲んだり、熱湯で煎じたインフュージョンや、オイルに漬けたインフューズドオイルを肌や髪につけたりして、使うことができます。
スキンケア
マグワートの浸剤(インフュージョン)は、化粧水になります。
ヘアケア
インフュージョンはリンスとして使うことができます。
育毛を促進します。
ボディケア
血液とリンパの流れを促進します。
疲れを癒して元気にします。
マグワートの効能
マグワートは、葉、花、根に薬効があり、植物療法に使用されます。
強く心地いい香りをもち、鎮静作用で知られますが、弛緩と刺激の作用があるといわれています。
抗けいれん作用があり、胃腸の調子を整え、肩こりや頭痛を和らげる働きで知られます。
月経促進作用もあり、月経不順を正常にし、更年期障害を改善すると期待されています。
ただし、妊娠中や授乳中の使用は避けましょう、