リンゴに似た独特の香りのカモミールは、昔から民間療法で用いられ、心身をリラックスさせるハーブとして知られています。
カモミールには、ジャーマンカモミールやローマンカモミールなど数種類あります。
ローマンカモミールは、アロマテラピーの精油でよく用いられます。

ハーブティーに向いているのは、ジャーマンカモミールです。ジャーマンカモミールは世界各国で最も飲まれているハーブティーのひとつで、アラブ地域の人々にもポピュラーです。

ジャーマンカモミールの美容効果
ジャーマンカモミールは、皮膚トラブルを改善する働きで知られています。
ジャーマンカモミールの抽出液と精油は、スキンケアやヘアケアのさまざまな製品に配合されています。
スキンケアでは、特に乾燥肌に適し、皮膚をなめらかにし、細胞を再生させる働きがあります。

目のたるみを解消する効果も期待できます。

ジャーマンカモミールのインフュージョン(浸剤)は、ニキビや皮膚の炎症、日焼けした部分を鎮める温湿布として用いられます。


このインフュージョンをシャンプー後のリンスにすると、栗色の髪は明るくなり、金髪は輝きを増します。
また、髪の乾燥を防ぎ、ツヤと潤いをよみがえらせます。

ジャーマンカモミールは、フケを予防する効果も期待できます。

さらに、うっ血を除去する作用もあり、ジャーマンカモミールの足浴は、足のむくみを改善するのに役立ちます。

ジャーマンカモミールは、疲労やストレスの回復に適したハーブで、心身を癒し、肌をなめらかにする入浴剤としても向いています。

ジャーマンカモミールの効能
ジャーマンカモミールは、鎮静作用があり、頭痛や偏頭痛に有効です。

胃腸の調子を整える働きもあります。
殺菌作用にすぐれ、口内炎、歯痛、創傷などにも用いられます。
更年期向け植物
通経作用でも知られ、女性特有の月経痛などの症状を緩和する働きでも知られます。
月経周期を正常化し、月経痛を和らげ、月経前症候群の不快感を解消します。
主要成分:
テルペン、フラボノイド
作用:
抗片頭痛/抗炎症
適応症状:
片頭痛/神経痛
ジャーマンカモミールの特徴
ジャーマンカモミールは50㎝ほどの高さの曲がりくねった茎をもつ一年草。葉は密集して互生し、細い線状に切りこみが入っています。花は円形で、中心は黄金色で、白い花びらをつけます。
原産と生息地
北ヨーロッパが原産で、次第にヨーロッパ全土、アジア、北アフリカ、北南米に広がりました。空き地や道端に自然生息する。特に日当りのいい場所に育ちます。
学名:Matricaria chamomilla L.
科名:キク科
使用部位:花
開花時期:5月~9月中旬
収穫時期:開花中