メリッサは、レモンに似た心地よい香りを持つ植物で、その香りから、レモンバームとも呼ばれています。

メリッサの精油は、その香りの良さから、ヘアケアやスキンケア、特に石けんやシャワージェルといった入浴製品によく使用されています。
北ヨーロッパでは、メリッサをスープやサラダ、ニシン料理などに使います。
「メリッサ」は、ギリシャ語で「ミツバチ」の意味し、夏に咲く白、黄、ピンクの花に薬効があります。
心身を強壮する働きがあり、古代から「長寿の植物」として使われてきました。

メリッサは消化器の痙攣を抑える働きがあり、胃腸のあらゆる痛みをやわらげ、消化と排便を促進する胆のうを刺激します。

また、動悸、記憶障害、めまい、耳鳴りなどの循環器のトラブルを改善し、鎮静および緊張緩和作用にもすぐれています。

メリッサの葉のインフュージョン(浸剤)をお風呂の湯に加えると、心身がリラックスします。

全草のインフュージョンは、ローションとして皮膚の気になる部分につけたり、ヘルペスや傷、虫刺されにつけたりします。

メリッサの葉をつぶして直接つけるのも効果的です。
ドライヘアをしっとりさせるだけでなく、オイリーヘアにも適しています。



更年期向け植物
メリッサは、月経痛をやわらげる抗痙攣作用があることで知られます。
不安症、気分の浮き沈み、不眠を解消するといわれ、月経時期や更年期の不快な症状を改善するのに役立ちます。

主要成分:
アルデヒド、テルペン、フェノール酸、フラボノイド
作用:
神経システムの鎮痛および催眠作用/神経刺激、認知機能の改善/消化促進、胃腸の保護/筋肉の抗痙攣/抗炎症/抗酸化
適応症状:
不眠症(睡眠の質と時間を改善)/不安症、うつ症状/自律神経失調症/片頭痛/腸のトラブル、胃のトラブル、胃炎、胆汁のトラブル(吐き気)/消化不良、消化器官の痙攣
学名:Melissa Officinalis
科名:シソ科
別名:レモンバーム
使用部位:葉
開花時期:7月下旬~9月上旬
収穫時期:開花前
特徴
長い茎に、レモンに似た香りの大きな葉をつける。
原産と生息地
中央アジアと北アフリカが原産で、現在では席亜銃で生息しています。涼しい地域でよく育ちます。