ローリエは、ローレル、月桂樹、ベイリーフとも呼ばれ、食品から化粧品、医薬品まで、幅広く使用されています。
古代エジプトや古代ローマから薬草として用いられ、伝統医療では、消化不良、鼓脹、げっぷ、お腹の張りといった消化器官の不調の治療薬、利尿剤や鎮痛剤でした。
勝利や名誉の象徴として知られ、古代ギリシャのオリンピック競技では、勝者にローリエで作った冠が贈られました。
ローリエの葉は、使用する前に48~72時間乾燥させたほうが、より香りが深くよくなります。
乾燥したローリエの葉は料理の香りづけとしてはもちろん、防腐剤にも使われます。
ローリエの芳香は、衣類の防虫対策や部屋の消臭にも役立ちます。
ローリエの葉から抽出した精油は、さまざまな美容製品に配合されています。
ローリエの特徴
アジア南部から小アジア、世界中に広がったといわれています。地中海南部地域、東アジアの熱帯および亜熱帯、北南アメリカ、バルカン地方、小アジアに生息し、現在では世界中で栽培されています。
暖かく湿気の多い地域でよく育ちます。
ローリエは8~10メートルに達する樹木です。葉は互生し、長楕円形で、なめらかで艶があり、縁が波うっています。
学名:Laurus Nobilis L.
科名:クスノキ科
別名:ローレル、月桂樹、ベイリーフ使用部位:乾燥させた葉と樹皮
開花時期:春
収穫時期:夏
有効成分:
フラボノイド
タンニン
オイゲノール
クエン酸
アルカロイド
精油
ローリエの肌と髪への美容効果
ローリエは抗酸化作用や抗炎症作用、創傷治癒作用にすぐれ、肌と髪、頭皮のお手入れに適しています。
ローリエに含まれるタンニンは、収れん作用があり、肌を引き締め、毛穴を目立たなくします。
ローリエはかゆみや湿疹を鎮める働きでも知られています。
殺菌作用もあり、ベタつく肌を改善し、ニキビを軽減します。
ヘアケアにも向き、シャンプーやヘアトニックに使うことができます。
スパイシーな甘くすっきりした香りが特徴で、石けんやオードトワレ、香水にも使われます。
ローリエは鎮痛作用があり、精油は筋肉のマッサージに適しています。
ローリエの肌と髪への使い方
ローリエは、ドライハーブ、精油という形で使うことができます。
ローリエのドライハーブは、ハーブティーとして飲んだり、熱湯で煎じたインフュージョンや、オイルに漬けたインフューズドオイルを肌や髪につけたりして、使うことができます。
スキンケア
ローリエのインフュージョンは化粧水になります。
皮脂分泌を調整します。
ニキビを改善します。
ヘアケア
フケを軽減します。
ボディケア
血行を促進します。
体がリラックスして肌がしっとり落ち着きます。。
ローリエの効能
ローリエの葉は、創傷治癒、抗酸化作用、抗菌作用、抗ウイルス作用、免疫賦活作用、抗真菌作用、抗けいれん作用、鎮痛作用、抗炎症作用、利尿作用が認められています。
消化を促進する働きがあり、胃腸の調子を整え、さらに、駆風作用もあります。
ローリエの葉のハーブティーは、消化不良、風邪、喉の痛み、痰のからみを緩和するのに役立ちます。
また、免疫システムを向上する効果も期待できます。
ローリエのインフュージョン(ハーブティー)を浸した湿布は、リューマチと神経痛に有効です。
ローリエは、防虫効果でも知られています。