何年か前の話ですが、フランスの地方都市で知り合ったモロッコ女性のお宅で夕飯をごちそうになりました。
彼女の夫はシリア人。
食後のデザートはシリアのお菓子でした。カタチは餃子っぽい。
ほんのり甘いクリーム状のチーズ(たぶん、山羊チーズ)を、クレープ生地で包み、揚げてから、はちみつをからめたお菓子です。
お菓子の名前はわかりませんが、手作りできそうなので、今度挑戦してみたいと思います。
ところで、シリアの美容といえば、アレッポ石けんがありますね。
アレッポで生まれたこの石けん、フランスのマルセイユ石けんの原型といわれています。
オリーブオイル、植物を焼いた灰、水を数日間煮詰めてできた生地を、ローリエのエッセンシャルオイルを加えてから伸ばし、ほぼ正方形に切り、約一年間、太陽の下で乾燥させます。
この作り方は、古代から変わっていないそうです。
ローリエのフレッシュな香りが特徴のアレッポ石けん。
シリアでは、その破片をタンスやワードローブに入れ、ダニやノミからシーツ類や衣服を守る駆虫剤としても用いられるそうです。
もともとは皮膚病用だったというアレッポ石けん。
原料のオリーブオイルには肌をしっとりさせる効果が、ローリエオイルには殺菌作用があります。
お肌に優しく、敏感肌の入浴タイプにぴったり。
また、シャンプー代わりにもなり、頭皮ケアに週一度ほど使うのがおすすめとか。
アレッポ石けんで洗髪したことがあるのですが、髪がきしむことなく、すっきりしますよ。
シリアの女性たちは、アレッポ石けんでパックをするそうです。
石けんを手のひらで泡立て、その泡を水で湿らせておいた顔に指先でつけ、数分そのままにしておきます。
シリアでは、結婚前の儀式として、伝統的なボディケアがあるそうです。
それをアレンジしたボディケアをご紹介します。
アンバーとサンタルウッドの香りオイルを使ったマッサージです。
アレッポ石けんのボディケア
湯船にお湯をはり、浴室を蒸気で温めます。
身体を湿らせ、アレッポ石けんとユーカリ入り黒石けんを身体につけます。
10分ほどそのままにし、毛穴が十分開いてから、垢すり手袋を使って全身と顔を垢すりします。
シャワーでよくすすぎます。
ローズウォーター(できたら、シリアのダマスカスのローズウォーター)を身体にスプレーします。
シアバターを湯煎にかけて柔らかくし、サンタルウッドとアンバーの精油を加えます。
このシアバターで全身をマッサージします。
最後に、ウチワサボテンオイルを顔につけます。
贅沢なボディケアで、全身なめらかツル肌に仕上がります。