黒オリーブが主原料のモロッコのサボンノワール

スポンサーリンク
スポンサーリンク

モロッコへ行ったらぜひ手に入れたいのがサボンノワール。

オリーブオイルと黒オリーブの実を主原料としたクリーム状の黒い石けんで、モロッコ美容の伝統的な基本アイテムです。

モロッコの黒石けん”サボンノワール”とは?

日本での知名度はいまひとつですが、ヨーロッパではナチュラル石けんとして注目されているのです。

ハマムでは、このサボンノワールで垢すりします。

ストレス解消と美肌作りにモロッコ蒸気風呂ハマム
美容大国モロッコの蒸気風呂ハマムは湿度の高いサウナのようなお風呂。日本の銭湯に近く、エステサロンを兼ねた心身の癒しの場です。ストレスを緩和し、元気を回復させるモロッコ流入浴法を紹介。入浴後のボディケアにおすすめのハーブローションの作り方も。

サボンノワールはスーク(市場)で購入でき、量り売りが一般的。

モロッコの市場・スークで美容グッズのお買い物
モロッコの市場では、スパイスなどの食品と美容グッズが同じ店に並んでいます。アラブ諸国では、香辛料も伝統的な生薬も同じ植物であることから、一緒に扱うようになったそうです。植物や鉱物由来のコスメが、スパイス屋においてあっても、不自然ではないのです。

写真の黒石けんは、やや無造作な陳列でしたが、アルガンオイル入り。
1㎏で20DH(約220円)なり!

アルガンオイルの美容効果と使い方|モロッコの天然素材
モロッコ手作りコスメの材料アルガンオイルの効能・効果と使い方を紹介します。アルガンオイルはアンチエイジングの理想的な美容オイル。抗酸化作用にすぐれ、保湿効果もばつぐん、肌にも髪にも使えます。オレイン酸やリノール酸が豊富で食べてもヘルシーに。

ビニール袋に入れてくれるので、日本まで持ち帰るのであれば、プラスチックの容器を準備したほうがいいかも。

黒石けんは普通、その名の通り「黒い」のですが、スークで「青」と「赤」の石けんを見つけました。

「青」はラベンダー、「赤」はジャスミンとバラをベースにしているとのこと。
その他、アロエベラ入りもありました。

ラベンダー:オイリーヘアを美しく保つリンスに
美容大国モロッコの手作り化粧品の材料となる植物の紹介です。ラベンダーは古代からさまざまな目的で使用されていました。毛穴の汚れを落とし、皮膚細胞を引き締める働きがあり、特にオイリー肌やノーマル肌に向きます。オイリーヘアやフケ症のお手入れにも。
ジャスミン:気分を明るくしてなめらか美肌に
美容大国モロッコの手作り化粧品の材料となる植物の紹介です。ジャスミンはモロッコで生産されている花のひとつ。料理の香りづけに使われます。ジャスミンには抗うつ作用があるといわれ、気分を明るくします。皮膚をなめらかにする美容効果も知られています。
ローズ:美肌と癒し効果にすぐれた「花の女王」
美容大国モロッコの手作りコスメの材料となる植物の紹介です。繊細な香りのバラは美容効果も高く、収れん作用があり、敏感肌や傷んだ肌に適しています。保湿効果が高く、きめの細かい美肌を作ります。バラを漬けて作ったリッチなハーブオイルは入浴後のお手入れに。

これらハーブなどの植物を混ぜ込んだサボンノワールは、フェイスケアやヘアケア用で、1kgで170DH前後(約1900円)。

サボンノワールのボディケア

さて、日本ではまだ容易には手に入りませんが、サボンノワールを使ったボディケアを紹介します。

サボンノワールとガスールの洗浄パック

ガスールを混ぜて作る強力洗浄パックです。

ガスールの美容効果と使い方|モロッコ美容の天然素材
粘土(クレイ)ガスールはモロッコ美容の手作り化粧品に欠かせない素材。ガスールの効能・効果と手作りパックを紹介します。洗浄作用があるガスールはシャンプーとして使われる他、マグネシウムなどミネラルが豊富で、肌に浸透して潤いのある美肌を作ります。

 このレシピの材料 

サボンノワール … 大さじ1
ガスール … 大さじ2
レモン … 1個

 作り方 

  1. レモンをしぼります。
  2. ガスールは水を加え、柔らかくしておきます。
  3. ガスール、レモン汁、サボンノワールを混ぜ合わせ、クリーム状にします。

 使い方 

洗顔後の顔にこれをぬり、10~15分パックし、ぬるま湯で流します。

週1回ぐらい、このパックをするのがおすすめです。

モロッコ流サボンノワールの全身ケア

休日に試してみたい、全身パック。

モロッコ美容のボディケア、ゴマージュ、洗浄、栄養および水分補給が基本。
サボンノワールと垢すり手袋でゴマージュし、シアバターでパックします。

シアバターは、細胞を再生し、肌の新陳代謝を高め、皮脂膜を再構築する働きがあるといわれています。

 このレシピの材料 

サボンノワール … 適量
シアバター … 適量
垢すり手袋

 使い方 

  1. 顔とボディにサボンノワールをつけ、10分そのままにします。
  2. 熱いお湯で湿らせた垢すり手袋で垢すりをして、老化した古い皮膚を除去します。
  3. 血液循環を良くするように、心臓に向けてこすります。足の裏、耳の裏も忘れずに。
  4. 終わったら、ぬるま湯で全身をすすぎ、タオルで全身をふきます。
  5. 湯煎して柔らかくしたシアバターを、全身と顔にマッサージしながらつけていきます。
  6. シアバターがすべて浸透するまで、15分そのままにします。

サボンノワールのシェービング

サボンノワールは、髭剃りにも使われます。
ピーリング効果があり、自然な仕上がりに。

1週間に2度行うのがおすすめです。

伝統的なアフターシェイブローションは、ムスクとヘリオトロープのローション。
もしくは、オリエンタル・ベチバーが用いられるそうです。

 使い方 

  1. 髭剃りブラシで黒石けんを泡立て、首と顔につけます。
  2. 泡をとるように、カミソリで髭をそっていきます。

間違って傷をつけてしまったら、ミョウバンでお手当てを。

モロッコ美容で愛されるエキゾチックな香りのムスクとアンバーグリス
ムスク(麝香)とアンバーグリス(龍涎香)はモロッコやアラブの人々がに必須の“心ときめかす官能的な香り。美容効果もあり、ムスクは肌を若返らせる働きがあり、ボディオイルになります。アンバーグリスは、酔わす作用があり、媚薬として用いられることも。
ミョウバンで恋愛運アップのデオドラント作り―モロッコ美容の体臭対策
美容大国モロッコの手作り化粧品のレシピ。制汗、消臭、殺菌といった作用があるミョウバンを材料にした、手作りデオドラントの紹介です。モロッコの女性たちは、粉末のミョウバンに香りのハーブやスパイスを加えます。ミョウバンには恋愛運をアップするパワーも!

 

こちらもチェック
シリアのアレッポ石けんで全身しっとり肌に
フランスのマルセイユ石けんの原型といわれるシリアのアレッポ石けん。オリーブオイルとローリエの石けんはもともと皮膚病用だったこともあり、とてもマイルド。美肌効果もばつぐんです。シリアの女性たちは、石けんの泡をパックにするそうです。駆虫剤にも。
オリーブ:健康にも美容にもうれしいオイル
美容大国モロッコの手作り化粧品の材料となる植物の紹介です。オリーブの葉には殺菌作用があり、傷口の消毒に。オリーブオイルはオレイン酸やリノール酸といった不飽和脂肪酸、ビタミン、ミネラル、スクワランを含み、皮膚細胞の再生を活性化し、血液の循環を改善。