モロッコへ行ったらぜひ手に入れたいのがサボンノワール。
オリーブオイルと黒オリーブの実を主原料としたクリーム状の黒い石けんで、モロッコ美容の伝統的な基本アイテムです。
モロッコの黒石けん”サボンノワール”とは?
日本での知名度はいまひとつですが、ヨーロッパではナチュラル石けんとして注目されているのです。
ハマムでは、このサボンノワールで垢すりします。

サボンノワールはスーク(市場)で購入でき、量り売りが一般的。

写真の黒石けんは、やや無造作な陳列でしたが、アルガンオイル入り。
1㎏で20DH(約220円)なり!

ビニール袋に入れてくれるので、日本まで持ち帰るのであれば、プラスチックの容器を準備したほうがいいかも。
黒石けんは普通、その名の通り「黒い」のですが、スークで「青」と「赤」の石けんを見つけました。
「青」はラベンダー、「赤」はジャスミンとバラをベースにしているとのこと。
その他、アロエベラ入りもありました。



これらハーブなどの植物を混ぜ込んだサボンノワールは、フェイスケアやヘアケア用で、1kgで170DH前後(約1900円)。
サボンノワールのボディケア
さて、日本ではまだ容易には手に入りませんが、サボンノワールを使ったボディケアを紹介します。
サボンノワールとガスールの洗浄パック
ガスールを混ぜて作る強力洗浄パックです。

このレシピの材料
サボンノワール … 大さじ1
ガスール … 大さじ2
レモン … 1個
作り方
- レモンをしぼります。
- ガスールは水を加え、柔らかくしておきます。
- ガスール、レモン汁、サボンノワールを混ぜ合わせ、クリーム状にします。
使い方
洗顔後の顔にこれをぬり、10~15分パックし、ぬるま湯で流します。
週1回ぐらい、このパックをするのがおすすめです。
モロッコ流サボンノワールの全身ケア
休日に試してみたい、全身パック。
モロッコ美容のボディケア、ゴマージュ、洗浄、栄養および水分補給が基本。
サボンノワールと垢すり手袋でゴマージュし、シアバターでパックします。
シアバターは、細胞を再生し、肌の新陳代謝を高め、皮脂膜を再構築する働きがあるといわれています。
このレシピの材料
サボンノワール … 適量
シアバター … 適量
垢すり手袋
使い方
- 顔とボディにサボンノワールをつけ、10分そのままにします。
- 熱いお湯で湿らせた垢すり手袋で垢すりをして、老化した古い皮膚を除去します。
- 血液循環を良くするように、心臓に向けてこすります。足の裏、耳の裏も忘れずに。
- 終わったら、ぬるま湯で全身をすすぎ、タオルで全身をふきます。
- 湯煎して柔らかくしたシアバターを、全身と顔にマッサージしながらつけていきます。
- シアバターがすべて浸透するまで、15分そのままにします。
サボンノワールのシェービング
サボンノワールは、髭剃りにも使われます。
ピーリング効果があり、自然な仕上がりに。
1週間に2度行うのがおすすめです。
伝統的なアフターシェイブローションは、ムスクとヘリオトロープのローション。
もしくは、オリエンタル・ベチバーが用いられるそうです。
使い方
- 髭剃りブラシで黒石けんを泡立て、首と顔につけます。
- 泡をとるように、カミソリで髭をそっていきます。
間違って傷をつけてしまったら、ミョウバンでお手当てを。



