ジャスミンの効能と使い方|美容効果のあるハーブや植物

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可憐な白い花と甘く優美な香りのジャスミンは、さまざまな文化において、愛、ロマンス、誘惑、美のシンボルとされてきました。

ジャスミン(Jasmine)の名前は、ペルシャ語で「神からの贈り物」を意味する「ヤースミーン(Yasmin)」に由来するといわれています。

千一夜物語」にもジャスミンが登場します。

ジャスミンは200種以上の品種があり、薬用植物やお茶などに使われる種類のひとつが、コモンジャスミン (Jasminum officinale) です。

ジャスミンの治癒力は、ペルシャ、古代エジプト、古代ギリシャですでに認識されていました。

ジャスミンの花は昔から、抗うつ作用、抗炎症作用、リラックス作用、さらには媚薬作用があるとして珍重されてきました。

中国南部の伝統医学では、ジャスミンのつぼみを、肝炎、月経困難症、口内炎、十二指腸炎の治療に使用されていました。

ジャスミンで香りづけするお茶の文化は、1000年以上前の中国の南宋時代にが始まり、明時代(1368~1644年)に発展しました。

芳しい香りと繊細な風味のジャスミン茶は、1800年代後半に中国から輸出された最初のフレーバーティーのひとつとなり、世界各地の人々を魅了し、いまにいたっています。

ジャスミンの精油は香水に配合されるのはもちろん、アロマテラピーにも活用されます。ジャスミンの精油を抽出するには大量の花を必要とするため、純粋なジャスミンの精油はとても高価です。

モロッコでもジャスミンは生産されていて、お茶やお米の香りづけにも使われます。

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ジャスミンの特徴

ジャスミンの正確な起源は不明ですが、イラン、アフガニスタン、パキスタンを含む中東地域、インド、ネパール、ヒマラヤの一部地が原産といわれています。ジャスミンは陽光がたっぷりそそぐ地域でよく育ち、現在、フランス、イタリア、ポルトガル、北米、西インド諸島など、世界の多くの温帯地域で広く栽培されています。

ジャスミンは高さ10mにも達する、半つる性の低木です。細い枝に長さ5~12.5cmの葉が対生し、5~7枚の小葉が葉軸の左右に鳥の羽のように並びます。星型の白い花が咲き、力強い香りを放ちます。

学名:Jasminum officinale L.
科名:モクセイ科
使用部位:花
開花時期:7~9月
収穫時期:開花中

有効成分:
アルカロイド
クマリン
フラボノイド(アントシアニン)
タンニン
テルペノイド
サポニン
精油

ジャスミンの肌と髪への美容効果

ジャスミンは、クリームやローションなど、化粧品の香りづけに配合されてます。

ジャスミンは伝統的に、乾燥肌、オイリー肌、敏感肌の皮膚炎症などのトラブルの治療に使われてきました。

抗酸化および収れん作用があり、肌を引き締め、なめらかにする働きがあります。

また、抗炎症と創傷治癒作用にすぐれ、皮膚疾患を改善し、傷の治癒を早め、健やかな肌を保つといわれています。

ジャスミンの肌と髪への使い方

ジャスミンの花のドライハーブ、精油という形で使うことができます。

ジャスミンの花のドライハーブは、ハーブティーとして飲んだり、熱湯で煎じたインフュージョンや、オイルに漬けたインフューズドオイルを肌や髪につけたりして、使うことができます。

ジャスミンの効能

ジャスミンは伝統的に、鎮静剤、軽度の麻酔剤、収れん剤として、尿路感染症の治療に使用されてきました。

抗菌、殺虫、抗酸化、創傷治癒作用が明らかになっています。

肝炎や肝硬変といった肝臓疾患、重度の下痢による腹痛、脳卒中の予防、咳、喉頭炎、筋肉のけいれんや捻挫に有効だといわれています。

鎮静作用でも知られ、リラックス効果も期待できます。

ジャスミンには抗うつ作用があるといわれ、ストレスを軽減し、気分を明るくするのに役立ちます。

 

 

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