リンデンは、和名でフユボダイジュ、フランス語でティユールと呼ばれる樹木です。
ヨーロッパでは守護の木として知られています。
鎮静効果が高いといわれ、リンデンのハーブティーは子供からお年寄りまで飲むことができます。
リンデンの特徴
ヨーロッパ、地中海沿岸地域が原産といわれています。
リンデンは、樹高が20~40センチ程になる落葉高木です。5センチ程の長さの葉をつけ、小さく淡い黄色の花が枝から垂れ下がるように咲きます。
リンデンの花が咲くと、甘い香りが漂います。
学名:Tilia cordata Mill
科名:シナノキ科
別名:フユボダイジュ、ティユール
使用部位: 葉・花・苞・枝
開花時期:6月~8月
収穫時期:開花中
有効成分:
フラボノイド配糖体
ケンペロール
ケルセチン
ムシレージ(粘液質)
精油
リンデンの肌と髪への美容効果
リンデンは美容効果が高く、スキンケアからヘアケアまで、さまざまな作用で知られています。
リンデンは肌をなめらかにし、潤いを与えるといわれ、特に、傷んだ肌に適しています。
温湿布として傷んだ部分につけると、炎症をやわらげるのに役立ちます。
くすみを取り除いて透明感のある明るい肌にする効果も期待されています。
さらに、リンデンはむくみを解消する働きでも知られ、このローションをコットンに湿らせて、まぶたにパックする方法もあります。
リンデンはヘアケアにもすぐれ、インフュージョンをリンスとして使うと、輝きが増し、つやつや髪になるといわれています。
リンデンを入浴剤にすると、身体の器官をリラックスさせるのに有効です。
リンデンの肌と髪への使い方
リンデンは、生かドライハーブ、精油という形で使うことができます。
リンデンの生かドライハーブは、ハーブティーとして飲んだり、熱湯で煎じたインフュージョン(浸剤)を肌や髪につけたりして、使うことができます。
スキンケア
リンデンのインフュージョンは、日常的なお手入れに向いています。
敏感肌を保護するローション
汚れ落としのクレンジングローション
炎症をやわらげる温湿布
まぶたのむくみを軽減するコットンパック
ヘアケア
インフュージョンはヘアリンスになります。
ボディケア
身体の器官をリラックスさせます。
むくみを緩和します。
リンデンの効能
リンデンは精神を安定させる働きで知られ、緊張や不安、イライラといった感情を取り除くといわれています。
不眠を解消するのにも役立ちます。
血圧を下げる作用もあるため動脈硬化や心筋梗塞などの予防にも良いとされています。
また、利尿作用にすぐれ、老廃物を排出するデトックス効果が期待でき、むくみを緩和するのに適しています。
発汗作用もあり、風邪やインフルエンザにも用いることができます。