ラベージの効能と使い方|美容効果のあるハーブや植物

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ラベージ(ロベージ)はセロリに似た香りの栄養豊富な植物で、よく料理に用いられます。

葉、茎、根、種子とすべて食べることができ、根は乾燥させてすりつぶし、茎は湯通しするか砂糖漬けにし、種子をパンにまぶしたりします。

葉はソテーしたり、スープやシチューで煮たり、セロリの代用として料理の風味づけに使用できます。

ラベージは古代ギリシャや古代ローマ時代から使われ、中世時代にはカール大帝のお気に入りの植物だったそうです。

薬用植物としても知られ、古代ギリシャのころから、種子を噛んで鼓腸を和らげたといいます。片頭痛、痛風、膀胱と腎臓の病気の治療にも使用されてきました。

また、中世時代、ラベージはすぐれた媚薬であると信じられ、惚れ薬として用いられていました。

ラベージの葉には防腐作用と消臭作用があることから、旅行者が靴の中に入れる習慣もあったそうです。

有効成分の含有量が多いラベージの根からは、精油が抽出されます。

ラベージの特徴

正確な原産地は判明していませんが、ペルシャが原産という説があり、ヨーロッパと中央アジアでも生育します。日当りの良い、風が当たらない場所に育ちます。

ラベージは長い直根をもつ多年草です。葉は深い切りこみがあり、ロゼット状に広がります。葉の中央に直立した長い茎は高さ2mにまで達することもあり、円筒形で中身が空洞です。茎の先に黄色っぽい小さな花が咲きます。

学名:Levisticum officinale.
科名:セリ科
使用部位:種子、葉、根
開花時期:7月~8月
収穫時期:8月~9月、根は秋

有効成分:
フラボノイド
フェノール酸
クマリン
サポニン
アルカロイド
精油

※ラベージは子宮収縮を引き起こし、流産につながる可能性があるため、妊婦は使用しないでください。
※腎臓疾患や月経障害のある人は大量のラベージを避けるべきです。

ラベージの肌と髪への美容効果

ラベージは、抗炎症作用、抗菌作用、抗酸化作用があることも証明されており、顔色を良くし、老化を遅らせ、しわを防ぐ効果が期待できます。

ラベージに含まれるフラボノイドの一種のケルセチンは、ヒスタミン放出を抑制する抗アレルギー作用でも知られます。

ラベージは、乾癬やニキビ、湿疹を軽減するのに役立ちます。

毛根を強くする働きもあり、太く丈夫な髪の成長を促します。

また、ラベージは緊張をほぐし、リラックスさせる作用が認められています。強壮剤や芳香剤として、入浴剤としてよく使われます。

さらに、ラベージには血行を促進し、リンパ液の流れをよくするクマリンが含まれ、足のむくみや足首の浮腫を軽減させるのに有効です。

ただ、ラベージに含まれるフラノクマリンには光感作(光毒性)があり、ラベージのインフュージョンやチンキをつけた皮膚を日光にさらすと、かゆみを伴う湿疹が現れる可能性があります。

ラベージの肌と髪への使い方

ラベージは、全草の生かドライハーブ、根から抽出された精油という形で使うことができます。

ラベンダーの葉か根のドライハーブは、ハーブティーとして飲んだり、熱湯で煎じたインフュージョンを肌や髪につけたりして、使うことができます。

ラベージのインフュージョンは入浴剤になります。

ボディケア

足のむくみやだるさを軽減します。

足のむくみや疲れにハーブの足浴

心身をリラックスさせて強壮します。

ハーブを使った入浴剤

ラベージの効能

ラベージは、抗酸化、抗菌、抗炎症、鎮静作用、鎮痛作用、利尿、抗ガン、肝臓保護作用、血管弛緩、抗腫瘍が認められています。

ラベージの根はビタミンC、フラボノイド、クマリン、フェノール類などが豊富で、さまざまな症状を改善する働きがあります。

消化器系トラブルを緩和して食欲を促進し、腸の蠕動運動を活発にします。腎臓機能の低下を防ぎ、リュウマチや喉の痛みを緩和するのにも役立ちます。

また、乾燥した根を噛むと、集中力を保つことができるといわれています。

 

 

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