モロッコのお風呂といえば、ハマムという蒸気風呂がよく知られています。日本の銭湯に似ているハマムは、エステサロンのような場でもあり、女性たちはおしゃべりしながら、ヘナやガスール、黒オリーブの石鹸サボン・ノワールなどで自分磨きに熱を入れます。
自宅でのお風呂では、入浴に適したハーブを使った手作り入浴剤を利用するようです。
今回紹介するのは、ラベンダーとローズマリーのインフュージョン(浸剤)にアルガンオイルを加えた入浴剤。
血液とリンパの流れを促進し、たまった疲労を解消する入浴剤です。
ハーブティーをいれるようにインフュージョンを作り、アルガンオイルを混ぜるだけで、簡単にハーブ風呂を楽しむことができます。
ラベンダーは、不安を和らげ、不眠を解消するといったリラックス効果で知られるハーブ。
抗炎症作用があり、湿疹やかゆみ、皮膚炎、ニキビといった皮膚トラブルを軽減します。
ラベンダーはまた、血液とリンパの流れをよくするという働きも期待されます。

「若返りのハーブ」といわれるローズマリーは、強力な抗酸化作用を有し、老化を遅らせ、皮膚の新陳代謝を高める働きがあります。
抗菌作用や抗炎症作用もあり、肌と髪を健やかに保つのに役立ちます。
さらに、血液循環を促進する作用でも知られ、入浴に適しています。

「モロッコの黄金」と呼ばれるアルガンオイルは、健康や美容の効果が高いモロッコ特有の希少なオイルです。
肌や髪、頭皮のトラブルを改善し、健やかに保つオイルとして知られていますが、アルガンオイルに含まれるビタミンEやポリフェノールには、血行を良くする作用があり、入浴剤としても優れています。

ラベンダーとローズマリーの香りでリラックスし、アルガンオイルで肌がしっとり。ゆっくりお風呂で過ごすのにぴったりの入浴剤です。
このレシピの材料
ラベンダー … 10g
ローズマリー … 10g
アルガンオイル … 大さじ1
水 … 500g
所要時間:20分+1時間 保存期間:1日
保存容器と用具
計量器
小鍋
茶こし
保存容器(500ml用以上) ※ガラス瓶は煮沸消毒してから使用しましょう
※浴室で使う場合は、割れてケガをしないよう、ガラス容器は避けましょう。
※ティーバッグ用の不織布に入れて抽出すると、茶こしを使わなくていいので楽です。
作り方
- 鍋に水、ラベンダー、ローズマリーを入れ、中火にかけます。
- 沸騰したら火を弱め、15分煮出します。
- 火からおろし、蓋をして1時間そのままにします。
- 茶こしでこして、容器にうつします。
- このインフュージョン(煎剤)にアルガンオイルを加えます。
使い方
アルガンオイル入りインフュージョンを浴槽に注ぎ、入浴します。
保存方法
1回で使い切りましょう。
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