モロッコでは、ハマムという蒸気風呂がよく知られていますが、自宅のお風呂ではいろいろな入浴剤が使われます。
そのひとつが、ハーブのインフュージョン(浸剤・煎剤)の入浴剤です。
今回は、バラとラベンダーのインフュージョンの入浴剤を紹介します。
優雅な香りのバラと、癒し効果で知られるラベンダーは、バスタイムにもおすすめのハーブです。
バラとラベンダーの入浴剤は、疲れた心身をリラックスさせるだけでなく、乾燥肌と傷んだ肌の改善も期待できます。
作り方はいたって簡単。ドライハーブを水で煎じただけなのです。
モロッコはバラの産地。日常生活はもちろん、美容にもバラはよく登場します。
バラは保湿効果が高く、うるおいのある肌がよみがえります。
バラに含まれる脂肪酸などの天然オイルは、皮膚や髪の表面に皮脂膜を作って水分を保ち、肌を柔らかくなめ滑らかにするのに役立ちます。
また、フラボノイドやビタミンCなど抗酸化作用が高い成分を含み、紫外線や大気汚染から肌や髪を守り、老化を遅くする働きもあります。
ラベンダーは抗炎症作用に優れ、湿疹やかゆみといった皮膚トラブルを緩和します。
皮膚の組織の再構築プロセスを早める働きがあるとされ、荒れを改善し、肌をなめらかにします。
さらに、殺菌作用があり、肌と髪の汚れを落とし、皮膚細胞を引き締めるといわれています。
かぐわしい香りのお風呂で、日ごろのストレスを解消しましょう。
このレシピの材料
バラの花びら(ローズレッドペタル) … 5~10g
ラベンダー(生かドライのつぼみ) … 5~10g
水 … 500ml
所要時間:10分+1時間
保存容器と用具
計量器
ティーポット
茶こし
保存容器(500ml用) ※アルコール消毒してから使用しましょう
※ティーバッグ用の不織布に入れて抽出すると、茶こしを使わなくていいので楽です。
作り方
- ティーポットにバラの花びらとラベンダーを入れ、熱湯を注ぎます。
- 蓋をして、1時間そのままにします。
- 茶こしでこします。
使い方
このインフュージョンを浴槽に入れ、入浴します。
保存方法
冷暗所で1週間ほど保存可能です。