ハーブを利用法はいくつかありますが、熱湯でハーブの有効成分を抽出する浸剤や煎剤は、ハーブティーと同じ作り方で最も簡単です。
ハーブティーとして飲んだり、化粧水やリンスを作ったり、さまざまな使い方ができます。
浸剤は、ティーポットにハーブと熱湯を入れて成分を抽出し、一方、煎剤は、鍋にハーブと水を入れて煮だしたものです。
花や葉などは浸剤が、枝や樹皮、種などは煎剤が抽出方法として向いています。
今回紹介するローズマリーのインフュージョンは、煮出して作ります。
ローズマリーは、さまざまな薬効がある万能ハーブ。
料理にもよく使われ、オリーブオイルなどに漬けたローズマリーのインフューズドオイルは調味料として人気です。
このインフューズドオイルもまた、お肌や髪のお手入れにも使うことができます。
ローズマリーは抗酸化作用にすぐれ、老化を遅くする働きがあるといわれています。保湿効果が高く、乾燥した肌に潤いを与えます。
また、洗浄効果でも知られ、オイリー肌やオイリーヘアのケアに適しています。
ローズマリー煎剤(インフュージョン)の使い方
スキンケアに
ローズマリーのインフュージョンは、シワを予防し、疲れた肌を元気なハリ肌によみがえらせる効果が期待できます。
シワ対策の化粧水として使うことができ、朝晩、洗顔後に化粧水として、顔と首につけます。
また、コットンにつけて、15分ほどパックするのもおすすめです。
ローズマリーは毛穴ケアの化粧水にもなります。
ヘアケア―に
ローズマリーのインフュージョンは、ヘアリンスやヘアローションとしても使うことができます。
頭皮の皮脂分泌を正常にし、抜け毛やフケを防ぎ、髪を丈夫にするといわれています。
ローズマリーの煎剤(インフュージョン)の作り方
ローズマリーのインフュージョンは、フレッシュハーブでもドライハーブでも作ることができます。
ハーブティーの作り方と違うのは、煮出したら1時間ぐらいそのままにしておくこと。
ゆっくり時間をかけて、ローズマリーの有効成分が十分抽出させます。
このレシピの材料
ローズマリー … 10~20g
水 … 500ml
所要時間:20分+1時間 保存期間:1週間
保存容器と用具
計量器
小鍋
茶こし
保存容器(500ml用以上) ※ガラス瓶は煮沸消毒してから使用しましょう
※ティーバッグ用の不織布に入れて抽出すると、茶こしを使わなくていいので楽です。
作り方
- 鍋にローズマリーと水を入れて、中火にかけます。
- 沸騰したら弱火にし、15分ほど煮出します。
- 火を止め、蓋をして1時間そのままにします。
- 茶こしなどでこしてローズマリーを除き、保存容器にうつします。
保存方法
冷暗所で1週間ほど保存可能です。なるべく早く使い切りましょう。