ハーブを利用法はいくつかありますが、熱湯でハーブの有効成分を抽出する浸剤や煎剤は、ハーブティーと同じ作り方で最も簡単です。
ハーブティーとして飲んだり、化粧水やリンスを作ったり、さまざまな使い方ができます。
浸剤は、ティーポットにハーブと熱湯を入れて成分を抽出し、一方、煎剤は、鍋にハーブと水を入れて煮だしたものです。
花や葉などは浸剤が、枝や樹皮、種などは煎剤が抽出方法として向いています。
今回ご紹介するのは、ラベンダーの浸剤(インフュージョン)です。
ラベンダーの浸剤は、古代エジプトや古代ギリシャ、古代ローマで入浴剤など、さまざまな目的で使用されてきました。
ラベンダーは、皮膚を洗浄し、皮膚細胞を引き締める働きがあり、特に(脂性肌)オイリー肌やオイリーヘアに向いています。
ラベンダー浸剤(インフュージョン)の使い方
スキンケアに
ラベンダーのインフュージョンは、ベタつきやテカりが気になる肌の化粧水として使うことができます。
朝晩、洗顔後、コットンにつけるか、直接手でたっぷりつけます。
さっぱりするだけでなく、ラベンダーの保湿効果で、うるおいのある肌に。
ヘアケア―に
洗浄効果の高いラベンダーで作るインフュージョンは、ベタつく髪と頭皮のためのヘアリンスになります。
シャンプー後、ラベンダーの浸剤で髪をすすぐと、サラサラの髪に。
香りに癒され、心も安らぎます。
また、このラベンダーの浸剤を同量の弱酸性シャンプーに混ぜると、トリートメントシャンプーができあがります。
ラベンダーの浸剤(インフュージョン)の作り方
ラベンダーの浸剤は、生の花でも、ドライのつぼみでも作ることができます。
ハーブティーの作り方と違うのは、熱湯を入れたら1時間ぐらいそのままにしておくこと。
ゆっくり時間をかけて、ラベンダーの有効成分が十分抽出させます。
このレシピの材料
ラベンダー(生かドライ) … 約10g
水 … 500ml
所要時間:20分+1時間 保存期間:1週間
保存容器と用具
計量器
ティーポット
茶こし
保存容器(500ml用以上) ※ガラス瓶は煮沸消毒してから使用しましょう
※ティーバッグ用の不織布に入れて抽出すると、茶こしを使わなくていいので楽です。
作り方
- ティーポットにラベンダーを入れ、熱湯を注ぎます。
- 蓋をして、1時間ぐらいそのままにします。
- 冷めたら、茶こしでこして、保存容器にうつします。
※浴室で使う場合は、割れてケガをしないよう、ガラス容器は避けましょう。
保存方法
冷蔵庫で1週間ほど保存可能です。