マスクをつけるようになって数ヶ月がたち、唇の乾燥に悩む人が増えているようです。
唇の角層層は他の部分に比べて薄く、水分を保持する機能が十分に備わっておらず、皮脂腺や汗腺もありません。
そのため、唇はもともとカサカサになりやすいのです。
マスクの着脱による摩擦が加わることで、唇はますます荒れてしまうことに。
唇にはうるおいを守るバリア機能がないため、しっかり保湿ケアをするのが大切です。
モロッコ美容では、果物や植物などをリップケアに活用します。天然素材の力で、みずみずしい唇をキープできますよ。
ザクロのリップバーム
赤いザクロの果皮は、唇に鮮やかな赤みを添えるための口紅として用いられていたそうです。
この果皮はまた、粘膜を温め、ふっくりさせる作用があるといわれています。
ザクロの果皮を使った、ふっくら唇のとっておきのリップバームです。
リップケア 肌荒れ 保湿 所要時間:40分 保存期間:1ヶ月
保存容器と用具
ボウル(小)
計量スプーン
- 蜜蝋と植物油を耐熱容器に入れて湯煎し、蜜蝋を溶かします。
- 別の鍋に少量の水、ザクロの果皮と赤ピーマンを入れて火にかけ、赤い色が出るまで煎じます。
- 湯煎からおろした蜜蝋クリームに、この赤い煎出液を注ぎ、よく混ぜ合わせます。
- リップクリーム容器にうつし、冷ましてかためます。
リップクリームとして使います。
保存方法
冷蔵庫で1ヶ月は保存可能です。

唇の荒れを速攻回復サフランのパック
モロッコのある地方の女性たちは、荒れた肌とひび割れた唇にサフランにヘナ(ヘンナ)と卵の黄身を混ぜたパックをするそうです。
サフランは、抗炎症作用や皮膚再生作用があるといわれています。
クレオパトラは、若々しさをキープするというサフランを愛用していたといいます。
ヘナは収れん作用で知られ、モロッコなどでは色のつかない種類のヘナをスキンケアに使うようです。
残念ながら、ヘアカラー以外のヘナは日本で手に入りにくいため、今回は、サフランだけを卵黄に混ぜたパックを紹介します。
即効性があり、みちがえるほどなめらかに回復します。
サフラン(パウダー) … 小さじ1
卵黄 … 1個
保存容器と用具
ボウル(小)
計量スプーン
- ボウルに卵黄を入れ、溶いてクリーム状にします。
- パウダー状のサフランを加え、よく混ぜ合わせます。
- 化粧を落とし、洗顔します。
- 顔と唇につけて、10分ほどパックします。
- 乾いたら、ローズウォーターなどをつけたコットンでふきとります。
保存方法
1回で使い切りましょう。



唇のひび割れにレモンと生クリームのパック
レモンと生クリームという、より身近な食材を使った簡単なリップケアです。
唇のひび割れを解消し、なめらかにします。
生クリーム … 大さじ1
レモン汁 … 数滴
保存容器と用具
ボウル(小)
計量スプーン
- レモン汁を用意します。
- ボウルに生クリームを入れ、レモン汁を加え、混ぜ合わせます。
- 化粧を落とし、洗顔した後の唇につけ、10分ほどパックします。できれば、長時間パックしたほうが効果的です。
- 終わったら、コットンでやさしくふき取ります。
1日に数回繰り返しましょう。
保存方法
1日で使い切りましょう。
スイートアーモンドオイルのリップバーム
スイートアーモンドオイル、ローズウォター、はちみつで作る、本格的なリップバームです。
リップクリームとして、毎日のお手入れに。
ひび割れた唇もなめらかに修復する効果が期待できます。
リップケア 肌荒れ 保湿 所要時間:40分 保存期間:1ヶ月
保存容器と用具
ボウル(小)
耐熱容器
計量スプーン
- 耐熱容器に蜜蝋とスイートアーモンドオイルを入れ、湯煎にかけます。
- 蜜蝋が溶けたら、湯煎からおろし、ローズウォーターとはちみつを加えます。
- やわらかいクリーム状になるまで練ります。
- 別の容器にうつし、冷まします。
リップクリームとして使います。
保存方法
冷蔵庫で1ヶ月ほど保管可能です。


