肌が乾燥してハリがなくなったり、髪が細くコシがなくなったり、50代前後になると、急に肌や髪の衰えを感じますよね。
モロッコ美容は、年を重ねた女性にこそ向いているエイジングケアといえます。
どうしてかというと…。
カサカサ肌やパサパサ髪、たるみ、シワなどなど、年齢にともない、スキンケアやヘアケアはメンテナンスの要素が多くなってきます。
年を重ねた人向けのコスメが充実していますが、あっちを直して、こっちを修理して、といったように、顔や髪、ボディ、手や足、それぞれのパーツに別々のコスメを使うのは、ちょっとしんどいですよね。
できるだけシンプルに、快適にお手入れしたい。
そんな欲求に応えてくれるのが、モロッコ美容なのです。
アルガンオイルは肌にも髪にも
なぜなら、モロッコ美容は、スキンケアもヘアケアも、ボディケアも、同じ天然素材でお手入れできるから。
ドラッグストアのコスメ、たとえば、保湿化粧水は髪にはつけたりしないし、ヘアトリートメントを足につけたりしないでしょう。
でも、モロッコの黄金と呼ばれるアルガンオイルも、モロッコ特有のクレイ・ガスールも、ローズウォーターやオレンジフラワーウォーターも、全身に使うことができます。
しかも、肌や髪をキレイにするだけでなく、精神的を健やかにする作用もあるのです。
そう、モロッコ美容はそもそも、人間の心身全体を癒してケアする美容法なのです。
最近ではモロッコの原料を使ったコスメが市販されるようになりましたが、もともとは天然素材を使って手作りし、それでお手入れしていました。
伝統的な手作りコスメは、母親が娘たちに、もしくは、ハマム(蒸気風呂)で年配の女性が若い子たちに教えていたそうです。
つまり、その美容法は、年を重ねた女性たちが実践してきた、そして実践しているもの。女性たちがずっと美しくいるための美容法なのです。
モロッコの女性にとって、原料が何か、誰が作ったかがわかることが重要だといいます。
それは、私たちも同じですよね。
手作りコスメといっても、それほど難しいものはありません。
原料となるのは、アルガオイルやガスール、ハーブなどのほかに、はちみつや牛乳、果物、野菜だったりもします。
原料を混ぜ合わせたりする、そのひと手間も、既製品では味わえない、美しくなるプロセスのひとつとして楽しめるようになるといいですね。