クルミの実は紀元前7000年から食用されていたといわれ、古代から優れた効能で知られる植物です。
ナッツ類のなかでも、オメガ3脂肪酸の含有量が多く、身体に良い食材として注目されています。オメガ3脂肪酸は、マグロ、イワシ、サバ、サンマといった青魚に多く含まれるDHA、EPAと同じ仲間の脂肪酸で、生活習慣病のリスクを下げる効果が期待されています。
クルミは抗酸化作用でもしられ、美容にも適しており、スキンケアやヘアケア製品に数多く使用されています。
クルミの美容効果
クルミといえば実がよく知られていますが、葉にも効能があります。
クルミの葉の煎剤(インフュージョン)はフェイスローションとして使用でき、肌をなめらかにします。
このインフュージョンは、あらゆる皮膚病、皮膚の炎症の治療薬となるといわれています。
また、葉を粉末にしたマッサージはスクラブ効果があり、古い角質を取り除きます。
クルミの実のインフュージョンは、抜け毛、フケを予防するなどをヘアケアに適しています。

傷んだ髪を修復し、ドライヘアに輝きと潤いを与えます。


クルミの実のインフュージョンは、茶色の髪に明るい輝きを与え、ヘアカラーとしても使われます。
さらに、クルミは血行を促進し、むくみを解消する働きもあるといわれています。


発汗抑制効果もあり、過剰発汗を防ぎ、皮脂分泌を正常化します。
モロッコでは、クルミの樹皮を細い千切りにし、美しい歯のケアに使います。

クルミの効能
クルミは、オメガ3脂肪酸のほか、抗酸化作用のあるポリフェノールやメラトニンが豊富です。
さらに、ビタミンやミネラル、食物繊維などの成分も含んでいます。
クルミに含まれるオメガ3脂肪酸は、心臓血管疾患や糖尿病などの予防するといわれています。
クルミの特徴
クルミの木は高さ20mほどの大きな樹木です。樹皮は灰色で、かなり大きな濃い緑色の葉1枚か2枚は、楕円形の小葉を7~9枚からなります。花は、雄花と雌花があり、雄花は前年の枝の上部にまとまってつきます。雌花は通常、新しい枝の先端に2組ずつつける。クルミは実のなかに入っています。
原産と生息地
アジアの山岳地帯が原産だが、現在では世界中の温暖な地域で育ちます。栽培されているが、野生のクルミも地中海沿岸部に生息する。北アフリカでもいたるところにみられます。
学名:Juglans regia L.
科名:クルミ科
使用部位:実、根、樹皮
開花時期:4月~8月上旬
収穫時期:実が熟したとき、樹皮と根は秋


