ハーブの利用法で最も簡単なのが、熱湯でハーブの有効成分を抽出する浸剤や煎剤(インフュージョン)です。
ハーブインフュージョンは、ハーブティーとして飲んだり、化粧水やリンスを作ったり、さまざまな使い方ができます。
浸剤は、花や葉などをティーポットにハーブと熱湯を入れて成分を抽出し、一方、煎剤は、枝や樹皮、種などを鍋にハーブと水を入れて煮だしたものです。
セージのインフュージョンはティーポットで抽出します。作り方はほぼハーブティーと同じです。
爽やかな香りのセージは昔から、消臭および発汗抑制作用があると信じられてきました。汗をかきすぎるのを抑えるために、セージの葉を乾燥させて粉末にし、足にふりかけたといいます。
収れん、保湿作用でも知られ、特にベタつきがちな肌や髪、頭皮に有効です。
また、殺菌作用があり、歯の健康を守るハーブとしても知られています。

セージのインフュージョンは、化粧水、消臭剤、うがい薬、入浴剤など、さまざまな形で利用できます。
セージ浸剤(インフュージョン)の使い方
フットケアに
気になる足の臭いは、デオドラント効果や過剰な汗を抑える作用のあるハーブで解決することができます。
セージのインフュージョンの足浴は、消臭および発汗抑制の効果があります。
- 洗面器にセージのインフュージョンを注ぎ、お湯を加えて温度を調整します。
- 足を洗ってから、10分ほど足浴をします。
- すすがず、そのままタオルでふきます。
足浴が面倒であれば、セージのインフュージョンで足をふくだけでもOK。
冷蔵庫で冷やしたハーブのインフュージョンを使えば、ほてった足もひんやりします。
ティッシュや大判サイズのコットンで、お出かけ前や帰宅時に足をふきます。
ハーブのインフュージョンをしめらせたコットンなどは、チャック袋に入れて携帯もできます。
外出先でもひとふきでき、足元すっきりです。
また、インフュージョンをスプレー容器に入れて、消臭スプレーとして使う方法もおすすめです。


デンタルケアに
歯肉炎には、セージのインフュージョンでのうがいが有効です。
歯磨きの後、このインフュージョンで口をすすぎます。症状がなくなるまでつづけましょう。
また、セージは歯の黄ばみを取る働きもあるといわれます。週1回、歯磨きの後、セージの葉で歯をこすります。

スキンケアに
セージのインフュージョンは、日常的なフェイスローションとして使用できます。
特に脂性肌に向き、肌の汚れを落とし、毛穴を引き締めます。
ヘアケアに
セージのインフュージョンは、頭皮のトラブルを改善する働きがあり、オイリーヘアのリンスなどに使うことができます。
ボディケアに
このインフュージョンを湯船に入れて入浴すると、血行を促進する効果が期待できます。
また、打撲や青あざを軽減する働きでも知られています。

セージの浸剤(インフュージョン)の作り方
セージの浸剤は、生の葉でも、ドライでも作ることができます。
ハーブティーの作り方とほぼ同じですが、熱湯を入れたら1時間ぐらいそのままにし、ゆっくり時間をかけて、セージの有効成分を抽出させます。
このレシピの材料
セージ … 10~20g
水 … 500ml
所要時間:20分+1時間
保存容器と用具
計量器
ティーポット
茶こし
保存容器(500ml用以上) ※ガラス瓶は煮沸消毒してから使用しましょう
※浴室で使う場合は、割れてケガをしないよう、ガラス容器は避けましょう。
※ティーバッグ用の不織布に入れて抽出すると、茶こしを使わなくていいので楽です。
作り方
- ティーポットにセージを入れ、熱湯を注ぎます。
- 蓋をして、1時間ぐらいそのままにします。
- 冷めたら、茶こしでこして、保存容器にうつします。
保存方法
冷蔵庫で1週間ほど保存可能です。
