毎日の洗顔やスキンケアに加えて、定期的なフェイススクラブ習慣がおすすめです。
スクラブは、スクラブは、古い角質や毛穴の汚れを取り除き、なめらかで明るい肌を保つ効果が期待できます。
また、肌の表面を刺激することで、血行を促進し、皮膚の再生を早めるのに役立ちます。
フェイススクラブは、台所にある食材を使って手作りすることができます。
モロッコ美容のフェイススクラブで活躍するのは、シュガー(砂糖)、アーモンドプードル、すりごま、糠、小麦ふすま、亜麻の実などです。
シュガーを使ったスクラブ
最近話題のシュガースクラブ。どの家庭にもある砂糖でできる、手軽なスクラブとして人気です。
砂糖の主な成分であるスクロースは保湿力があり、肌をなめらかにする効果が期待できます。
砂糖の歴史を少し。
砂糖の製造技術はインドが発祥といわれ、7世紀ごろ、ペルシャ、エジプトなどにサトウキビ栽培が伝来し、砂糖精製技術が発達していきます。砂糖製造は、アラビア人によりイスラム教の拡大とともに地中海東沿岸へと広がります。
当時、イスラム世界では、砂糖を取り入れた豊かな食生活が普及していったそうです。
砂糖は薬としても用いられていたといいます。
砂糖水には、そのままならお腹の調子を整え、アーモンドプードル入りはやる気を起こさせ、バター入りはデトックスと腹痛緩和の薬効があるといわれていたそうです。
また、ローズウォーターなどフラワーウォーターを加え、“健康ドリンク”として飲まれていました。
シュガーのフェイススクラブ
シュガースクラブは、とても簡単。
お砂糖(大さじ2)にぬるま湯を混ぜるだけでできあがりです。ぬるま湯の温度が高いと、お砂糖が溶けてしまうので気をつけて。
これを顔にぬり、やさしく円を描くようにマッサージします。
終わったら、冷水で流します。
砂糖は、ブラウンシュガーやきび糖などがおすすめです。
アーモンドプードルを使ったスクラブ
アーモンドプードルは、アーモンドパウダーとも呼ばれ、お菓子の材料として使われることが多く、モロッコ菓子でもおなじみの食材です。
アーモンドの実を粉砕して粉末状にしたもので、ビタミンとミネラルが豊富で、特にビタミンEとマグネシウムが多く含まれています。
アーモンドプードルのスクラブは、毛穴の汚れを落とし、肌のトーンを明るする効果が期待できます。
ヨーグルトとアーモンドプードルの簡単スクラブ
アーモンドパウダー、はちみつ、ヨーグルトで作るデザートのようなクレンジングです。
アーモンドとオレンジフラワーウォーターのスクラブ
アーモンドとオレンジフラワーウォーターは、毛穴の汚れや角質を取り除くマイルドなピーリングに。
糠(ぬか)を使ったスクラブ
糠(ぬか)は、穀類を精白したときに出る外皮。
米の糠は「米ぬか」、小麦は「小麦ふすま」、オーツ麦は「オートブラン」と呼ばれています。
モロッコ美容では小麦ふすまをスクラブに使いますが、日本人になじみが深いのは米ぬかです。
米ぬかは、肌を守るバリア機能となる米ぬかセラミドや、保湿作用のあるオリザブラン、紫外線を防ぐγ-オリザノールなどを含み、美肌効果が高いことで知られています。
すりごまを使ったスクラブ
ごまはアラブ地方が起源の植物。
丸くて平たい小さな種が、いわゆる”ごま(胡麻)”です。
そのまま生でも使いますが、炒ったり、細かく挽いたりして用いられます。
ごま油は、レシチンが豊富で、抗酸化作用のあるビタミンEを含み、美肌作りにも最適。
古代バビロニア人がセサミオイル(ごま油)で肌と髪をお手入れしていたとの記録もあるそうです。
ごまは心身の贅沢なグルメ素材なのです。
すりごまとオリーブオイルのスクラブ
台所にあるすりごまとオリーブオイルで簡単に作れるのが、ごまのフェイス用スクラブ。
ピーリング効果で汚れを落とします。
このレシピの材料
すりごま … 大さじ1
オリーブオイル … 少量
所要時間:20分 保存期間:1日
保存容器と用具
ボウル(小)
計量スプーン
作り方
- ボウルにすりごまを入れ、オリーブオイルを加えます。
- よく混ぜ合わせ、乳液状にします。
使い方
- 化粧を落とし、洗顔します。
- これで顔をやさしくマッサージします。鼻やおでこは特に念入りに。
- ぬるま湯で流し、いつものお手入れを。
保存方法
1回で使い切りましょう。