ハーブを利用法はいくつかありますが、熱湯でハーブの有効成分を抽出する浸剤や煎剤は、ハーブティーと同じ作り方で最も簡単です。
ハーブティーとして飲んだり、化粧水やリンスを作ったり、さまざまな使い方ができます。
浸剤は、ティーポットにハーブと熱湯を入れて成分を抽出し、一方、煎剤は、鍋にハーブと水を入れて煮だしたものです。
花や葉などは浸剤が、枝や樹皮、種などは煎剤が抽出方法として向いています。
タイムのインフュージョンは、煮出して作ります。
タイムは料理にもよく使われる、日本でもおなじみのハーブ。
オリーブオイルなどに漬けたタイムのインフューズドオイルは調味料として知られていますが、お肌や髪のお手入れにも使うことができます。
タイムは強力な抗感染と殺菌作用で知られ、毛穴の汚れを落とし、肌を健やかに保ってくれます。
また、髪にハリとコシ、ツヤと潤いを与えるといわれています。
タイム煎剤(インフュージョン)の使い方
スキンケアに
タイムのインフュージョンは、ノーマル肌と敏感肌の化粧水として使うことができます。
ヘアケア―に
タイムは髪にハリとコシをよみがえらせるといわれ、インフュージョンはダメージヘアのヘアリンスになります。
シャンプー後、タイムのインフュージョン(1カップ)でリンスします。1か月ほどつづけると、髪が美しく改善する効果が期待できます。
また、ベタつきがちな頭皮の健康状態を改善し、抜け毛を防ぐ働きがあります。
インフュージョンを酢に混ぜたローションでマッサージすると有効です。
タイムの煎剤(インフュージョン)の作り方
タイムのインフュージョンは、フレッシュハーブでもドライハーブでも作ることができます。
ハーブティーの作り方と違うのは、煮出したら1時間ぐらいそのままにしておくこと。
ゆっくり時間をかけて、タイムの有効成分が十分抽出させます。
このレシピの材料
タイム … 10~20g
水 … 500ml
所要時間:20分+1時間 保存期間:1週間
保存容器と用具
計量器
小鍋
茶こし
保存容器(500ml用以上) ※ガラス瓶は煮沸消毒してから使用しましょう
※ティーバッグ用の不織布に入れて抽出すると、茶こしを使わなくていいので楽です。
作り方
- 鍋にタイムと水を入れて、中火にかけます。
- 沸騰したら弱火にし、15分ほど煮出します。
- 火を止め、蓋をして1時間そのままにします。
- 茶こしなどでこしてローズマリーを除き、保存容器にうつします。
保存方法
冷暗所で1週間ほど保存可能です。なるべく早く使い切りましょう。