フェヌグリークはアラビア半島周辺の国が起源のマメ科の植物です。
属名の「Trigonella」はラテン語の「小さな三角」を意味し、クリーム色の三角の花に由来しています、
フェヌグリークは、中央アジアでは紀元前4000年から知られている薬用植物で、種子、葉、全草をパウダーや抽出液にして、医療用いてきました。
古代エジプトの紀元前1500年代初期に書かれたエジプト医学文書パピルスには、効能が記述されています。
古代エジプトの墓からも発見され、ミイラの防腐処理に用いられていたことがわかっています。
フェヌグリークの種子は、食物繊維、ビタミンやミネラルが豊富で、パンを作る時に小麦粉などに加えて入れたり、主食のひとつとして食べられたりしています。
独特の香りを持ち、カレーパウダーやスパイスとして料理によく使われます。
フェヌグリークの特徴
北アフリカと中東の地中海沿岸が原産ですが、現代では医療業界で使用されるため、インド、パキスタン、アフガニスタン、イラン、ネパール、エジプト、フランス、スペイン、トルコ、モロッコ、中東、アルゼンチン、中国など世界中で栽培されています。
野生のフェヌグリークは、日当りのいい肥沃な土地に生息します。
フェヌグリークはマメ科の一年草です。高さは60㎝ほどで、茎は細く、緑色の葉を3枚ずつ組みになってつきます。輝く黄色の花が咲き、茶色みをおびた豆をつけます。
学名:Trigonella foenum-graecum
科名:マメ科
使用部位:種開
花時期:夏
収穫時期:殻が割れて種が出てきたとき
有効成分:
フラボノイド
アルカノイド
ポリフェノール
ビタミンA・B1・B2・C
ミネラル(リン、鉄、カルシウム)
ムシレージ(粘液質)
精油
フェヌグリークの美容効果
フェヌグリークの種子は、皮脂の成分に近いオレイン酸、保湿効果の高いリノレン酸、ビタミンなどを含み、皮膚をなめらかに、やわらかくする作用で知られ、乾燥から守り、うるおいのある肌と髪を保つのに役立ちます。
フラボノイドやアルカノイド、カテキンなど、強力な抗酸化作用を持つ成分も豊富で、細胞組織を再生し、老化を遅くする働きも期待できます。
フェヌグリーク膏は、吹き出物を乾燥させる薬になるといわれています。粉末に水を加え、吹き出物につけて乾くまでそのままにして、水で洗い流します。
また、定期的なフェヌグリークのヘアケアで、髪が元気に丈夫になるとされます。
フェヌグリークは脂質の代謝を高める成分を含み、血行促進やデトックス作用もあり、むくみを改善します。
フェヌグリークの肌と髪への使い方
フェヌグリークの種子を粉末にして使うことができます。
スキンケア
シミ・ソバカスを薄くする効果が期待できます。
ヘアケア
フケを軽減します。
抜け毛を減らします。
ボディケア
セルライトを軽減します。
フェヌグリークのセルライト対策パック
フェヌグリークのセルライト除去マッサージオイル
フェヌグリークの効能
フェヌグリークはムシレージ(粘液質)とペクチン、タンニンを含み、血糖値の上昇を抑制し、悪玉コレステロールを下げる働きがあるといわれています。
食欲増進、腸内ガス除去、便秘解消に有効です。
解熱作用、鎮痛作用、抗ウイルス作用、抗菌作用、去痰作用でも知られています。
声のかれを解消し、のどの痛みをやわらげるとされ、コップ1杯のお湯に小さじ1のフェヌグリークの粉末を溶かし、うがいします。
ただし、フェヌグリークは子宮を刺激する作用があるため、妊婦や授乳中の使用は避けてください。