エジプトでは、モロヘイヤのスープが日常の食卓にたびたび登場します。アラビアンビューティーでは、、“予防”を重視し、バランスのいい食事、適度な運動、十分な睡眠、そして不要物の排出が健康を維持するキーポイントといわれています。
今では日本でも知られた野菜のひとつとなったモロヘイヤ。
昔は王族しか口にできない野菜だったそうで、クレオパトラも愛食していたそうです。
ビタミンが豊富で、エジプトでは葉野菜のなかで最も栄養があるといわれています。
モロヘイヤスープは風邪にも効くそうです。
エジプトの家庭では、U字型のモロヘイヤ専用包丁を持っているのが常識。
これで葉だけを細かくみじん切りします。
小さな葉が一番おいしいといわれ、面倒がらずに茎から丁寧にはずさなければなりません。
葉はみじん切りにすると、ヌルヌルとねばりがでてきます。
これを鶏肉か牛肉を煮込んで作ったスープストックに入れ、ニンニクを加えたら、モロヘイヤスープのできあがり。
美と健康のためには、食べ物がとても重要なのです。
さて、エジプトやモロッコには、一日を元気はつらつと過ごすためのサプりメントのような食べ物があります。
預言者ムハンマドは、大麦には、心臓病を治し、悲嘆を解消する働きがある、と伝えています。
特に、不安や悲しみを取り除くという、「タルビーナ」と呼ばれる大麦から作る温かいスープを推奨しました。
大麦は食物繊維やビタミン、ミネラル、アミノ酸など栄養豊富。
コレステロールを減少させ、血圧を下げる効果があり、心臓病の予防に適していることが科学的に立証されています。
また、大麦に含まれるビタミンBやE、マグネシウムなどは気分の落ち込みを改善する働きがあります。
タルビーナはいまでもアラブ諸国でポピュラーなスープなのだそうです。
基本的な作り方は、大麦を牛乳で煮て、はちみつで甘く味つけます。
レシピのひとつは次の通り。
大麦のスープ”タルビーナ”
オートミールのポリッジのようなので、オートミールで代用できそうです。
このタルビーナで顔を洗うと、汚れやシミが落ちるそうです。
このレシピの材料
大麦粉 … 大さじ3
牛乳 … カップ1
はちみつ … 適量
水 … カップ
作り方
- 水を鍋に入れて火にかけ、大麦粉を加え混ぜながら煮ます。
- 温まってとろみがついたら、牛乳を加え、さらに温めます。
- 最後にはちみつを入れます。
ブラックシードオイルの”ファラオ王の妙薬”
ブラックシードオイルとはちみつで作る、心身の不調が奇跡的に回復する“ファラオ王の妙薬”と呼ばれるもの。
このレシピの材料
ブラックシードオイル … 小さじ1
はちみつ … 少々
作り方
ブラックシードオイルにはちみつを少々加えます。
毎朝、これて食べると、1日中エネルギッシュに活動できるといいます。
アルガンオイルとアーモンドの”アムルー”
モロッコでは、子どもたちが大好物の「Amlou(アムルー)」。
アルガンオイルにアーモンドとハチミツを混ぜ合わせたペーストです。
はちみつの甘さ、アーモンドとアルガンオイルの香ばしさがミックスし、パンにつけたり、ヨーグルトにかけたり。
写真はアーモンドパウダーで作ったので、白っぽくサラサラしていますが、アーモンドをフードプロセッサーで砕くと、ブラウンの濃厚なペーストになります。
このレシピの材料
アーモンド … 50g
はちみつ … 16g
アルガンオイル … 25g
作り方
アーモンドをフードプロセッサーで細かく砕いてクリーム状にし、はちみつ、アルガンオイルを混ぜ合わせます。
フェヌグリークのペースト
アルガンオイルにフェヌグリークを加えたペーストも。
朝食のパンに塗るなどして食べるそうです。
フェネグリークは蛋白質やミネラル、ビタミン類を含み、アラブ地域の大切な栄養源。
このレシピの材料
フェヌグリーク(粉末) … 適量
アーモンドパウダー … 適量
はちみつ … 適量
アルガンオイル … 適量
作り方
フェヌグリークとアーモンドパウダーに、はちみつとアルガンオイルを加えて混ぜ合わせ、ペーストにします。