コーヒーを飲む習慣は、私たちの生活にもすっかり浸透しています。
コーヒーの語源はアラビア語の「カフワ」で、15世紀ごろ、アラビア半島で飲みはじめたそうです。
その当時、イスラム世界にはカフェが誕生しました。
イスラムのコーヒー文化が、ヨーロッパにもたらされたのは17世紀のことです。
写真は、ドバイで撮影した、サウジアラビア人のデモンストレーションです。
アラブ社会では喫茶店が重要な社交場になっています。
喫茶店で男性たちが熱中するのは、テレビで放映されるサッカーの試合。
男性中心だったカフェですが、最近では、国によって女性の姿も見かけるようになりました。
アラブのコーヒーは粉を煮詰めたドロっとしたタイプが多く、サウジアラビアなど一部のイスラム地域では、スパイスのカルダモン入りの濃いコーヒーが飲まれています。

イラク人やレバノン人は、カルダモン入りコーヒーが“普通”と言っていました。
カルダモンはインド地方に野生し、アラブ世界でも医薬として用いられていました。
神経性の胃腸障害に効果的で、腸内ガスを駆除し、消化促進させます。
また、加温作用、呼吸器や泌尿器系のトラブルに効くといわれ、風邪などの症状にも適しています。
カルダモンは疲れて元気が出ないときに、気分をリフレッシュさせる働きも。
モロッコでは、コーヒーにクローブを入れるそうです。

「クローブは麻酔薬として使われるの。歯の痛み止めにもなるのよ」とのこと。
クローブには、腸の働きを正常にし、食欲不振や消化不良を改善する働きがあります。
さらに、頭痛を抑え、記憶力をアップし、やる気を喚起する作用も。
また、うつ状態を解消し、明るい気分にする効果も知られています。
仕事を片付けなければならないときや、気持ちが沈んでいるときに、クローブ入りコーヒーは強い味方になりそうですね!
さて、コーヒーの出がらしを捨ててしまうのはもったいない。
コーヒーの出がらしを使った、スリミング効果が期待できるゴマージュをご紹介します。
コーヒーのボディゴマージュは、固い角質を取り除き、肌のきめを整え、なめらかにする働きもあります。
足や手も忘れずに!
コーヒーのすべすべ肌にするゴマージュ
コーヒーの出がらしに、バラの花びら(ローズレッドペタル)を加えた、ボディスクラブです。
古い角質と汚れを取り除き、なめらかな肌にする効果が期待できます。
保存容器と用具
ボウル(小)
計量スプーン
- バラの花びらをパウダー状にします。
- ボウルにバラの花、コーヒーの出がらしを入れ、混ぜ合わせます。
- アルガンオイルを注ぎ、固さを調整して、混ぜ合わせます。
- 身体を洗った後にこれをつけ、やさしくマッサージします。
- 終わったら、シャワーで流します。
保存方法
1回で使い切りましょう。


敏感肌にコーヒーとスターアニスのスクラブ
コーヒーの出がらしにスターアニスのパウダーを加えたボディスクラブです。
敏感肌の古い角質や汚れを、やさしく取り除きます。
スターアニスは、八角とも呼ばれる香辛料。身体を温める働きで知られています。
保存容器と用具
ボウル(小)
計量スプーン
- ボウルにスターアニスのパウダー、コーヒーの出がらしを入れて混ぜます。
- アルガンオイルを注ぎながら、硬さを調整し、よく混ぜ合わせます。
身体を洗った後にこれをつけ、やさしくマッサージします。
終わったら、シャワーで流します。
保存方法
1回で使い切りましょう。

コーヒーの引き締めボディのゴマージュ
電子書籍『モロッコ美容 1日使い切り手作りコスメ アルガンオイルとガスールの使い方』で紹介
コーヒーのスリミングのスクラブ
電子書籍『モロッコ美容 1日使い切り手作りコスメ アルガンオイルとガスールの使い方』で紹介
