コーヒーほ世界中で愛されているポピュラーな飲み物のひとつ。
味わいを楽しむだけでなく、飲み過ぎに注意すれば、健康面でも評判の飲料です。コーヒーは抗酸化作用があるポリフェノールなどが含み、生活習慣病などの予防すると期待されています。
コーヒーは、飲むだけでなく、直接つけることで美白効果を発揮するという研究結果が示されています。
今回は、コーヒーの美容の効能について紹介します。
その前に、モロッコなどアラビア地域とコーヒー事情について少し。
アラビア半島で始まったコーヒーを飲む習慣
コーヒーを飲む習慣は、私たちの生活にもすっかり浸透しています。
コーヒーの語源はアラビア語の「カフワ」で、15世紀ごろ、アラビア半島で飲みはじめたそうです。その当時、トルコのイスタンブールに世界初のカフェが誕生しました。
イスラムのコーヒー文化が、ヨーロッパにもたらされたのは17世紀のことです。
アラビアのコーヒーは粉を煮詰めたドロっとしたタイプが多く、サウジアラビアなど一部のイスラム地域では、スパイスのカルダモン入りの濃いコーヒーが飲まれています。
イラク人やレバノン人にとっては、カルダモン入りコーヒーが“普通”なのだそう。
カルダモンはインド地方に野生し、アラブ世界でも医薬として用いられていました。神経性の胃腸障害に効果的で、腸内ガスを駆除し、消化促進させます。また、加温作用、呼吸器や泌尿器系のトラブルに効くといわれ、風邪などの症状にも適しています。
カルダモンは疲れて元気が出ないときに、気分をリフレッシュさせる働きも。
モロッコでは、コーヒーにクローブを入れるそうです。
「クローブは麻酔薬として使われるの。歯の痛み止めにもなるのよ」とのこと。
クローブには、腸の働きを正常にし、食欲不振や消化不良を改善する働きがあります。さらに、頭痛を抑え、記憶力をアップし、やる気を喚起する作用も。また、うつ状態を解消し、明るい気分にする効果も知られています。
仕事を片付けなければならないときや、気持ちが沈んでいるときに、クローブ入りコーヒーは強い味方になりそうです。
コーヒーの美容効果とは?
それでは、コーヒーはどのような美容効果があるのでしょうか?
一番の注目は、アンチエイジング効果。コーヒーには、ポリフェノールなど抗酸化作用のある成分が含まれ、コーヒーを飲むことで老化の進みが遅くなるという研究結果が報告されています。コーヒーを肌に直接つけた場合も、しみやしわを改善し、若々しい肌を保つのに役立つといわれています。
また、皮膚に現れたセルライトを減らすのに、コーヒーのスクラブが有効です。コーヒーに含まれるカフェインが血行を促進し、セルライトを減少させると考えられています。
カフェインはむくみを軽減する作用があり、コーヒーは目の下のくまを改善するのに有効だという報告もあります。
コーヒーに含まれるクロロゲン酸などは抗炎症作用で知られています。クロロゲン酸は、抗殺菌作用もあります。
スキンケアに使うコーヒーは、インスタントコーヒーではなく、豆を挽いた粉か、ペーパードリップで抽出した液体がおすすめです。
コーヒー粉は、新しいものでなくても、抽出した後のカスでも十分です。コーヒーの出がらしを捨ててしまうのはもったいない。このカスにも、ポリフェノールやカフェインは少し残っています。
飲み終わった後のコーヒー粉で、健やかな肌をキープしましょう。
コーヒーのボディスクラブでなめらかな肌に
コーヒーを使った美容法としてポピュラーなのが、スクラブです。
コーヒーのスクラブは、古い角質を取り除き、肌のきめを整え、なめらかにする働きがあります。
コーヒーとバラの花びらとアルガンオイルのボディスクラブ
コーヒー粉に、バラの花びら(ローズレッドペタル)とアルガンオイルを加えたボディスクラブです。
コーヒーとスターアニスとアルガンオイルのボディスクラブ
コーヒー粉にスターアニスのパウダーとアルガンオイルを加えたボディスクラブです。
電子書籍『モロッコ美容 1日使い切り手作りコスメ』でも紹介
コーヒーの引き締めボディのゴマージュ
コーヒーのスリミングのスクラブ