ゴボウの効能と使い方|美容効果のあるハーブや植物

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一般にゴボウとして知られる「Arctium lagpa」は、日本でも健康的で栄養価の高い身近な野菜です。

中国から薬用として日本に伝わったといわれ、現存する日本最古の薬名事典「本草和名」(918年)などの文献に記述があることから、これより以前に渡来していたようです。

平安時代末期に書かれた「類聚雑要抄(るいじゅうぞういしょう)」には、ゴボウが朝廷の献立に用いられていたという記載があります。

伝統的な中国医学では何百年にもわたって、ゴボウは解毒、解熱、鎮咳などさまざまな病気の治療に推奨されてきました。

薬用植物として主に用いられるのは、タンニンの精油を含む根ですが、中国伝統医学では、葉、果実、種子などの他の部分もさまざまな目的に使用され、研究がつづけられています。

ゴボウの種子は、抗炎症作用と、膵臓癌などの腫瘍の広がりを阻害する強力な作用があるといわれ、葉の抽出物は、口腔内の細菌の増殖を防ぎます。

ゴボウは、シャンプー、オイリー肌やトラブル肌用クリームなどに使用されています。

ゴボウの特徴

ヨーロッパとアジアが原産で、北欧、イタリア、日本、フランス中央部、アジア、シベリア、アメリカなど世界中の温暖な地域で生息する。

ゴボウはキク科の二年草で、温暖な地域の森林に育つ。茎は1メートルほどの高さで硬く、葉は大きく細く、ギザギザの切りこみがある。

学名:Arctium lappa L.
科:キク科
別名:バードック(英語)
使用部位:葉、実、根
開花時期:6月~9月
収穫時期:花は開花時期、根は秋

有効成分:
フラボノイド(ケルセチン)
フェノール類(クロロゲン酸)
リグナン
タンニン
テルペノイド など

ゴボウの肌と髪への美容効果

中国伝統医学では、ゴボウの根には血液中の老廃物を除去し、皮膚表面の血液循環を促進する特性が認められており、皮膚の質や質感を改善し、湿疹などの皮膚疾患を治すことが明らかになっています。

ゴボウは、メタボリック症候群に関連する皮疾患の改善に有効です。

フランスでも数世紀もの間、感染、湿疹、乾癬など皮膚のトラブルの治療に使われてきました。

ゴボウには、抗菌、抗感染、抗真菌、抗炎症作用があり、かゆみを鎮め、軽い炎症や湿疹などの皮膚トラブルを緩和します。

また、皮脂の分泌を正常化する働きでも知られ、オイリー肌にも乾燥肌にも向いています。

ゴボウの煎剤(インフュージョン)は、特に、ニキビ用のローションに使われます。

このゴボウのインフュージョンは、髪を元気にするヘアリンスとしてもすぐれています。

ドライヘアをしっとりさせ、頭皮を引き締め、育毛を促進し、フケを予防します。

ゴボウの肌と髪への使い方

ゴボウは、根の生かドライハーブという形で使うことができます。

ゴボウの根の生かドライハーブは、ハーブティーとして飲んだり、熱湯で煎じたインフュージョンを肌や髪につけたりして、使うことができます。

スキンケア

皮脂分泌を調整します。

ベタつきを抑えるハーブ化粧水

ニキビを軽減します。

大人ニキビに殺菌作用のゴボウのローション

ヘアケア

乾燥した髪にうるおいを与えます。

パサつく髪にゴボウのトリートメントシャンプ

フケを防ぎます。

ネトルとゴボウの脂性フケ対策ヘアローション

頭皮を引き締めて育毛を促進します。

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ゴボウの効能

ゴボウの根の抽出物には、抗炎症、抗酸化、抗菌、抗ウイルス、抗糖尿病、抗腫瘍形成といった作用があることが実証されています。

肝臓機能改善、胆汁分泌および胆汁排出促進、利尿、血糖値の正常化、血液浄化、解毒、老廃物の排出、発汗作用で知られます。

ゴボウは、利尿および解熱の薬として一般的に広く使用されており、高血圧、痛風、肝炎およびその他の炎症性疾患の治療にも役立ちます。

免疫力を高める働きもあります。

ゴボウは更年期の症状を緩和する植物です。

 

 

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