チャノキは、いわゆる茶で、日本では緑茶の木がよく知られています。
茶の歴史は、植物学や漢方薬と深いかかわりを持っています。
中国の伝説によれば、紀元前2737年に中国医学の創始者といわれている神農帝が薬用植物を見つけるために数多くの野草を試食し、茶の葉を解毒に用いたと伝えられています。
現在知られている最古の茶に関する文献は、8世紀ごろの中国の文筆家である陸羽によって書かれた「茶経」です。茶の起源、点て方、製茶の工程など茶に関するあらゆる知識が記述されているこの本でも、茶の薬効についての説明もあります。
日本へ伝わったのは平安時代といわれ、緑茶は薬として飲まれていました。
アジアでは昔から愛飲されていた緑茶は、ポリフェノールが豊富で、健康的な飲み物として世界的に人気が高まっています。
緑茶は抗酸化作用が高く、スキンケアの原料としても美容業界のスター的原料になっています。
緑茶は、石けん、さまざまなスキンケアクリーム、ボディオイル、ローション、入浴剤、香水などに配合されています。
チャノキの特徴
東南アジアが原産の茶は、インド、インドネシア、中国、日本で大量に栽培されています。暑く、熱帯気候の地域に育ちます。
茶は、野生の状態で森に生息する灌木で、10~20メートルの高さに達します。光沢のある深緑色の葉は丸く披針形で、細かいギザギザの切りこみがあります。
学名:Camellia sinensis L.
科名:ツバキ科
別名:チャノキ、茶の木
開花時期:花は6月~10月
収穫時期:年に数回
有効成分:
カテキン
タンニン
カフェイン
ビタミンC
ミネラル
アミノ酸
チャノキの肌と髪への美容効果
ポリフェノールが豊富な緑茶は、抗酸化作用で知られ、アンチエイジング効果が高い植物です。
緑茶に含まれる緑茶ポリフェノール(GTP)は、皮膚細胞の損傷やDNA損傷の軽減、紫外線による日焼けの予防、傷の治癒促進といった作用があります。
特に、カテキンのエピガロカテキン-3-Ο-(3-Ο-メチル)ガレート (EGCG) およびエピガロカテキン (EGC) は、強力な抗酸化作用があり、皮膚再生を改善し、老化を遅らせる働きが期待できます。
緑茶抽出物は、しわを防ぎ、美白効果があるとされ、化粧品に使用できることが認められています。
緑茶には鎮静作用と充血を治す作用もあり、眼の疲れを癒します。
目の下のクマやむくみには、温湿布が効果的です。
葉のインフュージョンには染色作用もあり、髪をブラウンに染めるヘアカラーにも使用されます。
チャノキの肌と髪への使い方
緑茶は、製茶した形で使うことができます。
緑茶は、点てて飲んだり、熱湯で煎じたインフュージョンを肌や髪につけたりして、使うことができます。
茶葉のインフュージョン(浸剤)は、日常的なフェイスローションに最適で、このインフュージョンのパックは、皮膚の質を改善し、きめ細やかで明るく輝く肌にします。
スキンケア
目元の疲れを緩和します。
ヘルスケア
目の充血を癒します。
チャノキの効能
緑茶は、抗酸化、抗がん、抗高コレステロール血症、抗菌、抗ウイルス、心臓保護、抗糖尿病、神経保護などの作用が認められています。
抗肥満作用でも知られ、ダイエットに役立つといわれています。
また、消化器の不調の軽減する働きがあります。
さらに、抗炎症、鎮痛、解熱、抗アレルギーといった作用も明らかになっています。