レッド、イエロー、グリーンの色鮮やかな果物と野菜のパックは、見るからにさわやか。
今回は、ベタつく肌をさっぱりなめらかにする、フレッシュなパックを紹介します。
イチゴ、レモン、きゅうりは、どれもモロッコでよく食べられている食材。日本でも身近な果物と野菜ですよね。
これらの食材に加えて、スイートアーモンドオイルを加えることで、パック後はしっとりした肌に。
スイートアーモンドオイルは、皮脂中の成分と同じオレイン酸、そして保湿を保つ働きをするリノール酸を含み、潤いのあるなめらかな肌を保ってくれます。
このパックで使用する果物や野菜には、どのような美容効果があるのでしょう?
きゅうりの美容効果とは?
栄養価の高いきゅうりは、お肌にもさまざまなメリットがあります。
注目したいのが、ベタつく肌の毛穴を引き締め、水分補給を促す作用です。
キュウリは、肌を洗浄する働きがあることで知られ、毛穴に詰まった過剰な皮脂や古い角質などを除去し、毛穴を引き締めます。ニキビができるのを防ぎ、肌荒れを改善させることも期待できます。
さらに、きゅうりには、ビタミンCなど、ハリのある若々しい肌を保つのに役立つ抗酸化成分が含まれています。
ただ、きゅうりに含まれるソラレンには、紫外線の感受性を高める作用があります。きゅうりのスキンケアをした後に紫外線を浴びると、シミができやすくなるといわれているので、気をつけましょう。
きゅうりが自分の肌に合っているかどうかわからない場合は、皮膚科医など専門家に相談してください。
イチゴの美容効果とは?
イチゴにも、抗酸化物質のビタミンC、葉酸が含まれています。イチゴは、シワを防ぐなど肌の老化を遅くするアンチエイジング効果が期待できます。
肌が大幅に改善されるという科学的証拠はあまりありませんが、イチゴには、肌の水分を補給し、弾力性をアップすることが報告されています。
洗浄作用もあり、毛穴の汚れを落とし、オイリー肌を改善するのに役立ちます。
また、抗炎症作用があることで知られ、イチゴはニキビなどの皮膚の炎症の一部を軽減する効果が期待できます。
レモンの美容効果とは?
レモンもまた、ベタつく肌をサラサラにする強い味方。
レモンに含まれるビタミンCは、過剰な皮脂分泌を調整する働きがあります。
酸味の成分であるクエン酸は、古い角質を取り除く作用があるアルファヒドロキシ酸(AHA)の一種。レモンは、毛穴の汚れを落とすのに役立ちます。
さらに、レモンには抗菌作用があり、炎症を起こす可能性のあるバクテリアを抑えてくれます。
ただ、レモンは酸性が強く、肌に刺激を与え、過度に乾燥したり、赤くなったり、皮がむけたりする可能性があります。特に、敏感肌の人はレモンを使ったお手入れは避けたほうがいいでしょう。
レモンのような柑橘系果物の果汁をつけたまま紫外線を浴びると、腫れや水ぶくれなどの炎症反応が起こし、日焼けのリスクを高めるともいわれているので、屋外で直射日光の当たる前にレモンを塗らないよう注意しましょう。
イチゴとレモンときゅうりのパックの材料と作り方
このレシピの材料
きゅうり … 1/4本
イチゴ … 1個
スイートアーモンドオイル … 小さじ1
レモン … 1/4個
所要時間:30分 保存期間:1日
保存容器と用具
ボウル(小)
すり鉢・乳鉢(小)
すり棒・乳棒
計量スプーン
作り方
- きゅうりはすりおろすか、ミキサーにかけます。イチゴはつぶします。
- レモンをしぼり、レモン汁を用意します。
- ボウルにキュウリとイチゴ、スイートアーモンドオイルを入れて、混ぜ合わせます。
- レモン汁を加えて、よく混ぜ合わせます。
使い方
- メイクを落とし、洗顔します。
- 顔につけて、15分パックします。
- 水(またはローズウォーター)をしみこませた布(ガーゼなど)でふきとります。
保存方法
1回で使い切りましょう。
レモンを使う際にはパッチテストを
レモンを顔に直接つける前に、パッチテストを行うことをおすすめします。
新鮮なレモンを絞り、少量の果汁をコットンにつけ、肘の内側など、顔から離れた皮膚の部分にやさしくなじませます。こすらないでください。
副作用が発生するかどうかを確認するために1〜2日待ちます。副作用がある場合は使用を中止してください。