モロッコ美容では、乳製品をクレンジングに使う習慣があります。
今回は、スキムミルク(脱脂粉乳)を使ったハーブのクレンジングローションの作り方を紹介します。
ベタつきがちな肌にも向く、朝晩の拭き取り化粧水です。
牛乳などのミルクがクレンジングとして用いられる理由は、古い角質を取り除き、肌のターンオーバーを促すといわれるアルファヒドロキシ酸(AHA)の一種である乳酸が含まれているから。
牛乳に含まれる乳酸に強力なクレンジング効果があるという科学的研究はいまのところありませんが、穏やかなピーリング作用で、肌が柔らかくなめらかな感触になると報告されています。
スキムミルクは脱脂粉乳とも呼ばれ、生乳や牛乳から乳脂肪分と水分を取り除き、粉状にしたものです。牛乳に比べて、たんぱく質とカルシウムが多く、低カロリー。
水に溶かすと牛乳の代わりになりますが、スキムミルクは脂肪分が少ないため、ベタつきが気になる肌におすすめです。
ラベンダーとバラの花びらをプラスして効果をアップ
スキムミルクのローションと組み合わせるのは、肌の汚れを除去するクレンジング作用のある2つのハーブ、ラベンダーとバラです。
ラベンダーはさまざまな効能で知られていますが、皮膚を洗浄し、毛穴の汚れを落とす働きがあり、皮膚細胞を引き締め、きめ細やかな肌にしあげます。
また、モロッコ美容に欠かせないバラの花びら、ローズペタルも、毛穴の汚れを取り除き、なめらかな肌にする効果があります。
ラベンダーとバラの花びらのインフュージョン(煎剤)に、粉末のスキムミルクを混ぜるだけで、やさしい香りのオイリー肌向きふきとり化粧水ができあがります。
ラベンダーとローズのスキムミルク化粧水の材料と作り方
このレシピの材料
ラベンダー … 小さじ1/2
バラのつぼみか花びら(ローズレッドペタル) … 小さじ1/2
スキムミルク … 小さじ1
水 … 70ml
所要時間:20分 保存期間:5日
保存容器と用具
計量器
小鍋
茶こし
保存容器(100ml用以上) ※ガラス瓶は煮沸消毒してから使用しましょう
※ティーバッグ用の不織布に入れて抽出すると、茶こしを使わなくていいので楽です。
作り方
- 鍋にラベンダーとバラのつぼみか花びら、水を入れて、中火にかけます。
- 沸騰直前で火からおろし、そのままにして冷まします。
- 茶こしなどでこし、保存容器にうつします。
- スキムミルクを加え、よく混ぜます。
使い方
化粧を落とした後、このローションをコットンにふくませ、ふきとるように汚れを落とします。
保存方法
冷蔵庫で5日間保存が可能です。
牛乳を使ううえでの注意点
乳糖不耐症や牛乳アレルギーがある場合は、かゆみ、発疹、じんましんなどの皮膚反応を引き起こす可能性があります。