メロンはイランが原産地といわれ、紀元前5世紀にはすでに、エジプトで栽培されていたそうです。
果肉の色は、白、オレンジ、黄色とさまざまで、数十もの異なる種類が存在します。
果汁たっぷりのメロンは、喉の渇きにうれしい果物。
それだけでなく、メロンは食物繊維が豊富で、下剤として用いるなど、アラブ地域では伝統的な医薬品とみなされてきました。
メロンの美容効果
ビタミンA(カロチン)とビタミンCを含むメロンは、抗酸化作用、傷の癒着作用、鎮静作用があります。
美容効果も高く、特に、大気汚染や悪天候による乾燥肌の水分補給に最適です。
日焼け後のお手入れにも向いています。
チュニジアの女性たちは、スペイン産メロンの果肉をつぶしたて顔につけ、乾いたら洗い流すというパックをして、水分補給するそうです。
メロンの特徴
メロンは一年草で、黄色の花が咲いた後、球状またはラグビーボール状などの果実をつけます。
原産と生息地
メロンはイランが原産地といわれるが、現在は、世界中で栽培されています。
学名:Cucumis melo L.
科名:ウリ科
使用部位:果実
開花時期:6月
収穫時期:8月ごろ
メロンの手作りコスメ
今回は、メロンと牛乳を使った、ローションとパックを紹介します。
メロンと牛乳の保湿ローション
ペルシャで古くから伝わるのが、果汁と牛乳のローション。
ドリンクとしてもおいしそうな牛乳メロン化粧水は、乾燥から肌を守り、水分不足の肌にうるおいを与えます。
このレシピの材料
メロン果汁 … 20ml(大さじ2ぐらい)
牛乳 … 60ml
所要時間:20分 保存期間:1週間
保存容器と用具
保存容器(100ml用) ※ガラス瓶は煮沸消毒してから使用しましょう
計量カップ・スプーン
おろし器
作り方
- メロンの種をとり、ざるやガーゼでこす、スプーンでつぶすなどして、果汁を絞ります。
- メロン果汁をガラス瓶に入れ、牛乳を混ぜ合わせます。
※果肉はパックに使いましょう。
使い方
化粧水として、日常のお手入れに、洗顔後コットンで顔につけます。
保存方法
冷蔵庫で1週間ほど保存可能です。
メロンとスイートアーモンドオイルの乾燥肌用パック
メロンのパックは、乾燥した肌をしっとり保湿します。
メロンは日焼け後のお手入れにも最適です。
肌のほてりを鎮め、傷みを癒し、うるおいを与えてくれます。
このレシピの材料
メロン果肉(果汁を絞った残り) … 大さじ1
スイートアーモンドオイル … 小さじ1/2
所要時間:20分 保存期間:1日
保存容器と用具
ボウル(小)
計量スプーン
作り方
- メロンの果肉をスプーンでつぶします。果汁を軽く絞ります。
- メロン果肉にスイートアーモンドオイルを混ぜ合わせます。
※メロンミルクローションで果汁を絞った残りの果肉を使用する場合、1は省きます。
使い方
- 肌につけて、20分ほどパックします。
- コットンかティッシュでやさしくふき取ります。
保存方法
1回で使い切りましょう。
メロンのフレッシュジュース
メロンといえば、忘れてはならないのが、メロンのフレッシュジュース。
モロッコでは、ハマム(蒸気風呂)の後や猛暑の時期に、メロンのフレッシュジュースを飲むそうです。

地域によってレシピは違うようですが、フェズとマラケシュのメロンジュースのレシピはこちら。
飲食用のオレンジの花水は日本で手に入りませんが、オレンジを少し加えても。
モロッコにいる気分が味わえるドリンクです!
このレシピの材料
メロン … 1個
水 … 1リットル
オレンジフラワーウォーター(飲食用) … 大さじ1
シナモン … 少々
作り方
- メロンの果肉と水をジューサーにかけます。
- オレンジフラワーウォーターとシナモン少々を加えます。
※美容用のオレンジフラワーウォーターは飲食できません
