卵は、ビタミン、たんぱく質、脂質など栄養バランスのいいスーパーフード。
健康にいいだけでなく、肌や髪をケアする手作りコスメの材料としてもすぐれています。
今回紹介するのは、卵黄とオリーブオイル、そして、生クリームという、おなじみ食材で作るリッチなフェイスパックです。
カサついた乾燥肌の保湿力を高め、うるおいのある肌にする効果が期待できます。
卵黄は、オレイン酸、パルミチン酸、リノール酸といった脂肪酸が豊富で、乾燥から守り、なめらかな肌にする働きがあります。
卵黄に含まれるビタミンAは傷んだ肌を修復する働きがあり、ルテインは保湿効果が高く、ハリのある肌にするという研究結果が報告されています。
オリーブオイルと生クリームをプラスして
モロッコ美容でよく使われるのが、美肌効果の高いオリーブオイル。
オリーブオイルは、卵黄と同じく、オレイン酸やリノール酸といった不飽和脂肪酸を含み、しっとり保湿する働きがあります。
また、肌のターンオーバーを促進するビタミンA、血液の循環を改善するビタミンE、しみやしわを軽減するポリフェノールを含み、アンチエイジング効果にもすぐれています。
卵黄とオリーブオイルに生クリームを加えることで、クリーミーな使用感のパックになります。
生クリームは、生乳から乳脂肪を取り出した動物性クリームと、パームやヤシ、なたね、大豆などの油から作られた植物性クリームがあります。
動物性脂肪(乳脂肪)のみで作られる生クリームは濃厚で、ビタミンAなど牛乳由来の栄養素が含まれます。一方の植物性脂肪のクリームはさっぱりしていて、ビタミン類の含有量は動物性より少なめ。
乳脂肪のクリームに乳化剤や安定剤を加えたものもありますが、スキンケアに使う場合は、添加物がないほうが安心です。
生クリームの美白効果に関する科学的証拠は少ないのですが、手作りコスメの材料として使われる食材のひとつです。
卵黄と生クリームのフェイスパックの材料と作り方
このレシピの材料
卵黄 … 1個
オリーブオイル … 小さじ2
生クリーム … 小さじ1
所要時間:15分 保存期間:1日
保存容器と用具
ボウル(小)
計量スプーン
作り方
- ボウルに卵黄を入れ、よく溶いて、もったりさせます。
- これに、オリーブオイルと生クリームを加え、よく混ぜ合わせます。
使い方
- 化粧を落とし、洗顔します。
- 顔につけて、15分ほどパックします。
- ぬるま湯で流します。
保存方法
1回で使い切りましょう。
卵黄を使ううえでの注意点
卵アレルギーがある場合は、皮膚反応を引き起こす可能性があります。卵アレルギーではなくても、かゆみや赤みといった反応がでる場合があるので、そのときは使用を止めましょう。
生卵を食する日本では、サルモネラ菌の汚染率が極めて低いのですが、海外で卵を肌や髪につけるときは、品質の良い卵を選び、清潔な場所で使うようにしましょう。
電子書籍『モロッコ美容 1日使い切り手作りコスメ』でも紹介