ワイルドタイムの効能と使い方|美容効果のあるハーブ

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ワイルドタイムは、古代から伝統医学において重要な野生植物の ひと つで、また、世界のさまざまな地域でハーブティーやスパイスとして親しまれてきました。

ブレックランドタイム、クリーピングタイムとも呼ばれ、野生のタイムが這うように育つ習性があることから、種小名の「serpyllum」は、「地を這って成長する」を意味するギリシャ語に由来しています。

ワイルドタイムは、何世紀にもわたって、薬用植物として伝統医学で広く使用されてきました。

古代エジプトでは、香油の製造、防腐処理、および医療目的にワイルドタイムを利用していました。

古代ギリシャと古代ローマの書物には、ワイルドタイムの薬効が記されています。古代ローマのギリシャ人医師ディオスコリデスは『薬物誌』で、傷、けいれん、肝炎にワールドタイムを使うよう推奨しています。

ヨーロッパをはじめ多くの国でワールドタイムは、胃腸系や呼吸器系の病気の治療に最も頻繁に使用され、駆虫、鎮痙、駆風、消臭、発汗、消毒、去痰、鎮静、強壮の薬とされてきた長い伝統があります。

中世ヨーロッパでは、ワイルドタイムは快眠に導くと信じられており、悪夢を避けるために枕の下に置かれていました。

ワイルドタイムの精油は、ストレスを軽減する働きが期待でき、アロマテラピーでよく用いられます。

香りが良い精油は、男性用香水や入浴剤、アフターシェイブローション、デオドラントなど芳香製品に配合されています。

ワイルドタイムの特徴

ヨーロッパが原産ですが、現在では世界中の温暖な地域で栽培されています。野生のタイムは、乾燥した石の多い地面、砂地の荒れ地、道端、草原などによく育ちます。

ワイルドタイムは茎が細く、高さ60㎝ほどの多年草です。楕円形の小さい葉は対生し、青みがかったピンク色の小さな花が、茎の先端にまとまって咲きます。

学名:Thymus serpyllum L.
科名:シソ科
別名:ヨウシュイブキジャコウ、クリーピングタイム
使用部位:花
開花時期:5月~9月
収穫時期:開花中

有効成分:
フラボノイド
フェノール類(没食子酸、コーヒー酸、カテキン)
ビタミンA・C・E
精油

ワイルドタイムの肌と髪への美容効果

ワイルドタイムは抗炎症と創傷治癒作用があり、湿疹などの皮膚トラブルを緩和し、傷を早く改善するのに役立ちます。

強力な殺菌作用と収れん作用で知られ、皮脂分泌を正常にし、肌を洗浄して引き締める働きがあります。

抗感染作用にもすぐれ、ニキビや湿疹などあらゆる皮膚感染を改善します。

ヘアケアにも適していて、シャンプーに加えると、髪がしなやかになり、抜け毛やフケを防ぎます。

ワイルドタイムの肌と髪への使い方

ワイルドタイムは、花の部分の生かドライハーブ、精油という形で使うことができます。

ワイルドタイムの花の生かドライハーブは、ハーブティーとして飲んだり、熱湯で煎じたインフュージョンや、オイルに漬けたインフューズドオイルを肌や髪につけたりして、使うことができます。

ワイルドタイムのインフュージョン(煎剤)は、フェイスローションになり、毛穴の汚れを落とし、肌のきめを整えます。

スキンケア

オイリー肌を改善します。

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ヘアケア

抜け毛を軽減します。

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ワイルドタイムの効能

ワイルドタイムは、抗酸化、抗炎症、抗菌、抗ウイルス、抗腫瘍、神経保護、鎮痙、去痰、鎮静といった作用が認められています。

消化不良などの胃腸のトラブル、呼吸器系の不調を緩和するのに役立ちます。

ワイルドタイムのハーブティーは、風邪、発熱、咳、喉の痛みに有効です。

抗リュウマチ、血圧を下げる働きも知られています。

 

 

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