トーメンティル:日焼けや傷を癒しうがい薬にも

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トーメンティルは、タチキジムシロという和名の多年草で、昔から下痢や喉の痛みなどの民間薬として利用されてきました。

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タンニンを豊富に含むトーメンティルは、収れん作用と刺激作用にすぐれ、スキンケア製品、歯磨き粉、口腔ケア製品に配合されています。

根は赤色の染料になり、顔色を良くする化粧品に使われることもあります。

トーメンティルには不思議なパワーがあり、家の中につるしておくと悪霊が寄りつくのを防ぎ、持ち歩くと恋愛のチャンスを引き寄せるといわれています。

トーメンティルの美容効果

トーメンティルのインフュージョン(浸剤)は、急な日焼けを鎮めたり、しもやけを改善したりする効果で知られています。

ヘアケアにも適し、根元から弾力のある髪にするといわれています。

また、足のむくみや疲れを癒すのにも有効です。

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トーメンティルの薬効

トーメンティルは全草に薬効がありますが、特に根茎はタンニンを多く含み、強力な収れん作用、抗感染があります。

ハーブティーとして飲むことで、下痢、大腸炎、胃腸のトラブル、風邪の症状を軽減するのに役立ちます。

傷などを止血し、かすり傷や擦り傷を癒着する働きがあり、やけどにも有効です。

トーメンティルのインフュージョンはうがいにも使え、口内炎、歯肉炎を抑え、歯茎を引き締めます。歯痛も和らげるといわれています。

このインフュージョンはまた、目の洗浄にも用いることができ、目の炎症を癒します。

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※薬効は一般にいわれているものです。妊娠中・授乳中は、専門医に相談のうえ、使用しましょう。

トーメンティルの特徴

トーメンティルは、肉厚の根茎をもつ植物です。10~30センチほどの高さの細い茎が何本も伸び、葉は奇数羽状複葉で小葉が3枚つき、白っぽいうぶ毛でおおわれ、披針形の托葉があります。4枚の花弁の小さい黄色の花が先端で咲きます。

原産と生息地
ヨーロッパ全域、北アフリカ、西アジアからシベリアにかけて分布します。半分陰った湿気の多い場所に生息し、谷間や森でみかけます。


学名:Potentilla erecta
科名:バラ科
別名:タチキジムシロ、ポテンティラ
使用部位:根を含む全草
開花時期:6月~9月
収穫時期:花は開花中、根は秋