パチョリの効能と使い方|美容効果のあるハーブや植物

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パチョリは、乾燥した葉から抽出された精油で使われることが多く、アロマテラピーはもちろん、甘くスパイシーな香りから、化粧品、香水、石鹸、ボディローション、洗剤などさまざまなの製品に広く配合されています。

昔から薬用植物として知られ、インドのアーユルヴェーダ医学や中国の伝統医学などで多くの病気の治療に使用されてきました。

中国医学では、湿気除去、夏の暑さによる衰弱を緩和、吐き気の抑制、食欲増進のために使われいます。

パチョリは70年代、ヒッピーに好まれた香りで、「自然回帰」のシンボルとされていました。

パチョリの特徴

パチョリはフィリピンが原産といわれ、高温多湿の気候条件に適応し、多くの南アジア諸国に自生します。現在、インド、インドネシア、マレーシア、中国、シンガポール、西アフリカ、ベトナムで大規模に栽培されています。

パチョリは多年草で、直立した茎は1mぐらいまで達します。幅広の葉の裏は毛でおおわれ、腺毛状突起に精油が蓄積することで知られています。淡いピンクがかった白色の小さな花が咲きます。

学名:Pogoatemon Cablin L.
科名:シソ科
使用部位:全草
開花時期:夏
収穫時期:年数回

有効成分:
パチュリアルコール
α-ブルネセン
α-パチュレン、β-パチュレン
セイシェレン
ノルパチョレノール
ポゴストン など

パチョリの肌と髪への美容効果

パチョリは、抗菌、抗酸化、抗炎症作用があり、肌のたるみを引き締め、老化の進行を遅くするなど、スキンケアやヘアケアに適しています。

パチョリの精油は、皮膚感染を防ぎ、皮膚の炎症、切り傷やすり傷を早く改善する働きで知られます。

パチョリの肌と髪への使い方

パチョリは精油という形で使うことができます。

ヘアケア

ヘアオイルの香りづけになります。

パサつく髪のヘアオイル

パチョリの効能

最近の研究で、パチョリは、抗菌、抗真菌、抗ウイルス、胃腸保護、制吐、抗便秘、抗凝固、抗血栓、抗酸化、鎮痛、抗炎症、殺虫といった作用が認められています。

アジアでは、風邪、頭痛、吐き気や嘔吐、下痢、腹痛の治療に使用されています。

また、蚊に刺されたときや、蛇に噛まれたときの解毒剤としても知られています。

パチョリの強く重い香りは、無気力から脱してやる気をおこさせるとされ、集中力を高めるとされます。

アロマテラピーでパチョリの精油は、緊張、不眠症、不安、ストレスを軽減し、神経を落ち着かせ、食欲を抑え、使用されます。

魅惑的な香りは、性的関心を高めるとして媚薬にもなります。

エキゾチックな香りのムスクとアンバーグリス
ムスク(麝香)とアンバーグリス(龍涎香)はモロッコやアラブの人々がに必須の“心ときめかす官能的な香り。美容効果もあり、ムスクは肌を若返らせる働きがあり、ボディオイルになります。アンバーグリスは、酔わす作用があり、媚薬として用いられることも。

また、パチョリの精油は抗炎症作用と冷却作用があり、ほてりや発汗などの更年期障害の症状を緩和するのに役立ちます。

 

 

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