フェンネルの効能と使い方|美容効果のあるハーブと植物

スポンサーリンク
スポンサーリンク

フェンネルは、日本語でウイキョウと呼ばれる植物です。

昔から、神聖なハーブのひとつといわれ、古代エジプト、古代ローマ、インド、中国でよく知られた薬用植物です。茎、果実、葉、種子と全草がさまざまな形で伝統医療に使われてきました。

古代ローマでは芳香のある種子のためにフェンネルを栽培し、カール大帝は、中央ヨーロッパでフェンネルを栽培するのを奨励したといわれています。

種子や葉、茎は、さまざまな料理に利用され、フランス料理やイタリア料理の材料として欠かせないハーブです。魚料理と相性がよく、魚の臭いを消すのにも役立ちます。

また、種子(フェンネルシード)は、スパイスとして知られています。

フェンネルシードのハーブティーは、甘くスパイシーな風味が特徴です。

特徴的な香りから、フェンネルの精油は石けんや髭剃り後のローションなどに使われています。

フェンネルの特徴

地中海沿岸南部が原産で、現在では、世界中で自生もしくは栽培されています。特に、ヨーロッパ、アフリカ、南北アメリカ、アジアの温かい地域でよくみられます。

フェンネルは石灰質の土地によく育ちます。

高さ2mほどになる多年草で、茎から細い葉が伸び、黄色の小花をたくさんつけます。

学名:Foeniculum vulgare
科名:セリ科
使用部位:種、根、葉
開花時期:6月~9月
収穫時期:9月~10月

有効成分:
フラボノイド(ルチン、ケルセチン)
フェノール類(ロスマリン産、クロロゲン酸)
ミネラル(カリウム、リン、カルシウム)
ビタミンC
精油

フェンネルの肌と髪への美容効果

フェンネルは抗酸化作用や抗炎症作用にすぐれ、老化を遅くし、肌や髪を健やかに保つエイジングケアに適しています。水分の蒸発を抑え、肌をなめらかにする効果が期待できます。

抗菌作用と収れん作用、肌や頭皮の皮脂分泌を整える働きがあり、オイリー肌やオイリーヘアに向いています。

フェンネルは眼の洗浄に適していて、赤くなった炎症を改善し、まぶたの腫れを取り除きます。

また、歯を白くする効果もあり、歯磨き粉にも用いられます。

さらに、デトックス作用があり、むくみを軽減するともいわれます。

フェンネルの肌と髪への使い方

フェンネルは、生かドライハーブ、精油という形で使うことができます。

フェンネルの生かドライハーブは、ハーブティーとして飲んだり、熱湯で煎じたインフュージョンや、オイルに漬けたインフューズドオイルを肌や髪につけたりして、使うことができます。

スキンケア

オイリー肌を改善して保湿します。

脂性肌にフェンネルとセージのローション

目元のエイジングケアに役立ちます。

目の下のクマとたるみにフェンネルのスチーム

フェンネルの効能

フェンネルは、抗酸化作用のあるフラボノイドやフェノール類などを含み、心臓血管や肝臓を保護し、血糖値を下げるといった効果があり、生活習慣病などの病気のリスクを減らすのに役立ちます。

胃腸のトラブルを改善する働きがあり、食べ過ぎや飲み過ぎによる消化不良に効くといわれ、駆風作用や利尿作用もあります。

抗菌作用、抗ウイルス作用、抗アレルギー作用、解熱作用、去痰作用も期待できます。

筋肉のコリをほぐし、けいれんを抑え、ストレスを軽減する働きでも知られています。

さらに、記憶力を向上させ、認知力を強化するとされます。

フェンネルは、女性ホルモンであるエストロゲンと似たような働きをする植物性ホルモンを含み、更年期の症状を和らげるともいわれています。

 

 

モロッコ美容の植物一覧:手作りコスメに!
”モロッコ美容あれこれ”で紹介している手作り化粧品の材料となる植物の一覧表です。これらのハーブの効能・効果は伝統的な植物療法に基づいています。スキンケアやヘアケア、心身のケアに使われる植物は、昔から親しまれ、今でも受け継がれています。