英語でコルツフットという名称のフキタンポポは、昔から咳を鎮める薬草として使われてきました。
ネガティブな感情を取り除く働きがあるともいわれています。
フキタンポポの美容効果
フキタンポポは、抗炎症作用、創傷治癒の促進作用、収れん作用にすぐれ、スキンケアにも適しています。
フキタンポポのインフュージョン(浸剤)のローションは、シワを薄くする効果があるといわれ、オイリー肌用の保湿ローションとして日常のお手入れにも向いています。
発疹ややけどの症状を鎮め、皮膚のトラブルや頭部白癬にも有効といわれています。
ヘアケアにも適し、髪の毛に刺激を与え、フケを予防します。
さらに、フキタンポポの葉のインフュージョンで足浴すると、過剰発汗を抑えることができます。

フキタンポポの薬効
フキタンポポは、粘液保護作用や鎮咳作用で知らえ、呼吸器系の不調を改善する働きがあるといわれています。
咳や鼻水を伴う風邪や気管支炎、痰に有効です。
フキタンポポのハーブティーは、咳を鎮めたり、消化不良をしたりする働きがあります。
また、葉をつぶして一晩水にしたしたものを湿布すると、傷の治りが早まります。
ただし、肝毒性のあるピロリジジンアルカロイドという成分が含まれているので、使用には注意が必要です。
※妊娠中・授乳中の人、キク科アレルギーの人は使用を避けてください。
フキタンポポの特徴
フキタンポポは、草丈は30cm程ほどになる、曲がりくねった根茎をもつ多年草です。葉はハート形でふちにギザギザの切りこみが入っていて、裏は白みがかり、表は明るい緑色です。黄色い花が茎の先端に咲きます。
原産と生息地
アジア、ヨーロッパ、北アフリカが原産で、湿った粘土質の土地に育つ。林間の空き地や川沿い、森にみられます。
学名:Tussilago farfara
科名:キク科
別名:コルツフット
使用部位:葉、花、根
開花時期:3月~4月
収穫時期:開花中