バジルの効能と使い方|美容効果のあるハーブや植物

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くっきりとしたウッディーでシャープな香りのバジルは、古代から愛されてきたハーブです。

バジルはギリシャ語の「王」を意味する「バジレウス」に由来し、「ハーブの王様」とも呼ばれています。

バジルには150以上の品種がありますが、イタリア料理でポピュラーなスイートバジル(Ocimum basilicum L.)は、芳香性の薬用植物としてもよく使われ、日本でもメボウキの名で生薬として知られています。

古代からスイートバジルの治療効果が認められており、アラブ・イスラム伝統医学であるユナニやインド・スリランカの伝統医学アーユルヴェーダで使用されていました。それ以外にも、スイートバジルの療法はアジア、アフリカ、南米などにも広がり、世界規模で行われていたようです。

伝統医学においてスイートバジルは、消化器系、呼吸器系、泌尿器系、生殖器系の病気を治すと信じられていました。より広く用いられているのは、胃炎、嘔吐、鼓腸や消化性潰瘍、発熱、咳、風邪、下痢、便秘の治療薬としてで、そのほか、蛇にかまれた傷の解毒、口臭や体臭の軽減、月経不順などにも使用していました。

スイートバジルは、煎じ薬、吸入薬、すりつぶしたペースト、粉末などにして処方したり、食品に取り入れたりしました。植物全体だけでなく、葉、種子、花序、果実、茎なども個別に使用されていました。

最も使われる部分は葉と種子です。葉は料理、精油の製造に用いられ、種子のバジルシードは、スーパーフードとして注目されています。

現代でもバジルは、植物療法、製薬、化粧品、栄養補助食品、食品産業など、さまざまな分野で幅広い用途が見出されています。

バジルの精油は、香水や室内用香料など、幅広く使われています。

バジルの特徴

アジアとアフリカが原産地といわれ、熱帯および亜熱帯のアメリカ、アフリカ、アジアに分布しています。現在、インドネシア、インド、モロッコ、フランス、ハンガリー、ギリシャ、エジプトなどの国々で広く栽培されています。日照時間が長く、たっぷりの太陽と水はけの良い土壌でよく育ちます。

バジルは芳香成分を持つ一年生草本です。高さ60㎝まで成長し、緑色の卵型の葉が密生してつけます。約7~8㎜の白またはピンクがかった色の花が咲きます。

学名:Ocimum basilicum
科名:シソ科
使用部位:根から茎まで全部
開花時期:6月~9月
収穫時期:開花中

有効成分:
ビタミン
ミネラル
フラボノイド(ケンフェロール、ルテオリン)
フェノール類(ロズマリン酸、コーヒー酸)
精油

バジルの肌と髪への美容効果

バジルは抗酸化作用にすぐれ、皮膚細胞の老化を遅くし、保湿力を高め、荒れやしわを減少する働きがあります。衰弱した肌を元気にし、ハリを保ってくれます。

強力な抗感染と殺菌作用があり、肌や髪の汚れを落として清潔にし、ニキビを軽減するのに役立ちます。

また、ヘアケアにも適し、バジルの葉のインフュージョン(浸剤)のリンスは、抜け毛を減らすのに有効です。

口内炎や切り傷を緩和することでも知られ、吹き出物や虫刺されには、つぶした生のバジルの葉汁をそのままつける効果的だといいます。

バジルの肌と髪への使い方

バジルは、葉の部分の生かドライハーブ、精油という形で使うことができます。

バジルの葉の生かドライハーブは、ハーブティーとして飲んだり、熱湯で煎じたインフュージョンや、オイルに漬けたインフューズドオイルを肌や髪につけたりして、使うことができます。

スキンケア

ニキビを軽減します。

大人ニキビの悩みにハーブ化粧水

ヘルスケア

口内炎を緩和します。

バジルのマウスウォッシュ

傷の治りを早めます。

小さな切り傷にバジルの湿布

バジルの効能

スイートバジルは、抗酸化、抗炎症、鎮痛、鎮痙といった作用が認められています。

スイートバジルの葉の抽出液の効能や多様にあり、頭痛、気道炎症(喉の痛み、喉頭炎、気管支)、腸管疾患、腎機能障害を緩和する働きがあり、メタボリック症候群の改善に役立ちます。

また、解熱剤としても使用されます。

 

 

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