食べることで体を健康にし、つけることで美肌を作る2つの食材、オートミールとアルガンオイルがドッキング。
今回紹介するのは、オートミールにアルガンオイルを加えた、クリーミーな乳液です。
肌荒れをやさしく修復し、うるおいとハリのある若々しい素肌をよみがえらせる効果が期待できます。
ビタミンやミネラルが豊富なオートミールは、肌を刺激から守り、なめらかにする働きがあります。
オートミールは、紀元前2000年頃から、アラビア半島やエジプト地域で、乾燥やかゆみ、炎症といった肌トラブルを解消する治癒剤として使われていました。
ダメージ肌を癒す効能は、現在では科学的に証明する報告がいくつかされています。
オートミールに含まれるオーツ麦βグルカンは、肌の角質層に十分な水分を運び、長時間維持するのを助け、皮膚のバリア機能を強化します。
オートミールを使うことで、乾燥を防ぎ、うるおいのある肌を取り戻すことが可能です。
また、オーツ麦特有のポリフェノールであるアベナンスラミドは、かゆみを和らげる作用があり、皮膚の炎症を抑える効果が期待できます。
さらに、オートミールには、フェノール類のフェルラ酸やポリフェノールの一種であるフラボノイドという、紫外線から肌を守る成分も含まれています。
アルガンオイルをプラスして
モロッコでは昔から、アルガンオイルには薬効があるとされ、伝統医療に用いられていました。
皮膚においては、傷や感染を治す作用があるといわれ、ニキビやひび割れ、水ぶくれ、やけどの治療薬として知られます。
アルガンオイルは不飽和脂肪酸のオレイン酸とリノール酸を多く含み、なめらかな肌を保つのに役立ちます。
オレイン酸は人間の肌の皮脂を構成している脂肪酸のひとつで、美肌効果が高いのも特徴です。リノール酸は、肌をやわらかくする作用があります。
オートミールとアルガンオイルの乳液の作り方は簡単。保存期間が短いので、少量ずつ作って、毎日のスキンケアに使いましょう。
オートミールとアルガンオイルの乳液の材料と作り方
このレシピの材料
オートミール … 大さじ1
アルガンオイル … 小さじ1
水 … 50ml
所要時間:20分 保存期間:3日
保存容器と用具
保存ガラス容器(100ml用) ※ガラス瓶は煮沸消毒してから使用しましょう。
小鍋
計量カップとスプーン
茶こし
作り方
- 鍋に水とオートミールを入れて、中火にかけます。
- 沸騰したら弱火にして、とろとろのクリーム状になるまで10分ほど煮ます。
- 火を止め、そのまま冷まします。
- 茶こしなどで濾して、保存ガラス容器にうつします。
- アルガンオイルを加え、よく混ぜます。
※濾して残ったオートミールは、パックやスクラブとして使うことができます。
使い方
朝晩のお手入れに、化粧水の後、乳液として使います。
保存方法
冷蔵庫に入れ、3日ぐらいで使い切りましょう。