ワイルドパンジーの効能と使い方|美容効果のあるハーブ

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ワイルドパンジーは、三色スミレ(サンシキスミレ)で知られるパンジーの一種です。

園芸種のパンジーは数多くありますが、このワイルドパンジーがその原種のひとつです。

パンジーの名は、フランス語の「パンセ(penssé)」(考える、思う)に由来するといわれています。

英語では「Heartsease」(心安らか)と呼ばれ、根を含めほとんどの部分に薬効があり、ヨーロッパでは昔からハーブとして利用されています。

スキンケアではクレンジング作用で知られ、皮膚の洗浄や収れんのコスメ製品に配合されています。

ワイルドパンジーの特徴

ヨーロッパ、地中海沿岸、アジアの温暖な地域が原産です。不毛の乾燥した地に野生で育ち、石の多い野原、山岳地帯、沿岸部にみられます。

ワイルドパンジーは、毛のはえた繊維質の根をもつ多年草です。茎は10~30㎝の長さで、うぶ毛がはえ、曲がってのびる傾向があります。

葉は小さく、根本が幅の狭い3~5枚に裂かれ、互生します。花は3色(黄、白、紫)で、葉のわきから長く伸びた花梗の先端に咲きます。種を含む実がなります。

学名:Viola tricolor L.
科名:スミレ科
和名:サンシキ(サンショク)スミレ
使用部位:全草、特に花
開花時期:4月~9月
収穫時期:5月~9月

有効成分:
フラボノイド
ポリフェノール類
サリチル酸
トリテルペノイド
アミノ酸
アントシアニン
シクロチド
精油

ワイルドパンジーの肌と髪への美容効果

ワイルドパンジーは、腫れやかゆみなどさまざまな皮膚トラブルを改善する効果があるといわれています。

皮脂分泌の過剰を調整する働きがあり、特にオイリー肌に適した植物です。毛穴の黒ずみを除去し、ニキビを減らすといわれています。

ワイルドパンジーの肌と髪への使い方

ワイルドパンジーは、花と全草の生かドライハーブで使うことができます。

ワイルドパンジーの生かドライハーブは、ハーブティーとして飲んだり、熱湯で煎じたインフュージョンや、オイルに漬けたインフューズドオイルを肌や髪につけたりして、使うことができます。

ワイルドパンジーのインフュージョン(浸剤)は、かゆみを抑えるのにすぐれたローションになります。

ワイルドパンジーの効能

ワイルドパンジーのお茶は、解熱や下剤、鎮静剤などとして使用されてきました。

抗炎症作用があり、胸部や肺の炎症、気管支炎、潰瘍などを緩和するといわれています。

ワイルドパンジーのインフュージョンは、咳を鎮め、痰を取り除くとされています。

また、利尿作用もあり、泌尿器の病気などにも有効といわれています。

さらに、血行を促進する働きでも知られ、デトックス効果が期待できます。

ただし、アレルギー体質の方、妊婦や授乳中の方、心臓や血管系に疾患がある方は使用を避けるか、必ず医師に相談してください。

 

 

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