セイヨウタンポポの効能と使い方|美容効果のあるハーブ

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セイヨウタンポポは、ダンデライオンの名で知られる植物です。

セイヨウタンポポの葉はサラダに、根はコーヒーの代用品「たんぽぽコーヒー」など、花、葉、根がさまざまな料理に使われます。

セイヨウタンポポは全草に薬効があり、薬用植物としても知られています。昔から多くの国で、解熱、解毒、腫れなどさまざまな病気を治療するために、伝統医療、民間医療などで使われてきました。

セイヨウタンポポの効能について、伝統的な中国医学では659年に修訂された『新修本草』で最初に記述されました。この本草書では、タンポポは、胸の腫れと痛みを治療する強力な薬として記されています。

アラブ医学では15世紀ごろから、あらゆる皮膚トラブル(いぼ、ニキビ、湿疹、皮膚病…)、肝臓と脾臓の病気を治療するために、セイヨウタンポポを用いてきました。

16世紀になると、ドイツの医師フックスが、セイヨウタンポポに、痛風、下痢、水疱、脾臓および肝臓の病気を治す効能があることを発見しています。

このころから、中国では、解毒、腫れ、授乳の一般的な薬としてセイヨウタンポポが利用されてきました。

20世紀以降、セイヨウタンポポの有効成分と効能が科学的に明らかになり、薬用植物として医療に活用されています。

セイヨウタンポポの特徴

中国、北朝鮮、モンゴル、ロシアの大部分で自生し、世界中どこでも生息しますが、ヨーロッパ、ドイツ、アジアで栽培されています。草原や道端、水路の岸辺、湿った場所など温暖な地域でよく育ちます。

セイヨウタンポポは、キク科の多年草です。長さ20~30㎝の葉は根生し、ロゼット状に地面に広がります。葉間から長い花茎を出し、茎の頂に直径2~5㎝の舌状花だけからなる頭花をつけます.黄色い頭花は、綿毛へと変わります。

学名:Taraxacum officinale
科名:キク科
使用部位:全草
開花時期:3月~9月
収穫時期:3月~8月、根は5月~9月

有効成分:
フェノール類(コーヒー酸、クマル酸、チコリ酸)
セスキテルペン(セスキテルペンラクトン)
フラボノイド(ケルセチン、ルテオリン)
トリテルペノイド
クマリン
精油

セイヨウタンポポの肌と髪への美容効果

セイヨウタンポポは抗酸化作用や抗炎症作用、抗菌作用にすぐれ、ニキビといった肌のトラブルを改善するのに役立ちます。

くすみを取り除き、赤みやシミを薄くする働きがあり、透明感のあるツヤ肌をよみがえらせる効果が期待できます。

また、デトックス作用にすぐれ、うっ血を除去し、血液の老廃物を排出するといわれています。

セイヨウタンポポの肌と髪への使い方

セイヨウタンポポは、全草の生かドライハーブで使うことができます。

セイヨウタンポポの生かドライハーブは、ハーブティーとして飲んだり、熱湯で煎じたインフュージョン(浸剤)や、オイルに漬けたインフューズドオイルを肌や髪につけたりして、使うことができます。

セイヨウタンポポのインフュージョンはフェイスローションになります。

スキンケア

透明感のある肌に改善します。

肌のくすみ対策にセイヨウタンポポのローション

ボディケア

老廃物を排除してうっ血を軽減します。

足のむくみや疲れを改善するフットケア

セイヨウタンポポの効能

セイヨウタンポポは、抗酸化、抗炎症、鎮痛、利尿、胆汁の流れの促進、抗リュウマチ、抗がんといった作用があり、肝臓や胆嚢のトラブルを改善する働きで知られます。

そのため、大腸炎、肝臓のうっ血、結石症。高コレステロール。動脈硬化のリスクを軽減するのに有効です。

また、便秘を解消し、肥満の予防にも役立ちます。

セイヨウタンポポは、更年期の症状を緩和するハーブです。

 

 

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