ビルベリーの効能と使い方|美容効果のハーブと植物

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ビルベリーは、ブルーベリーとよく似ているため、ヨーロッパ・ブルーベリーと呼ばれています。

果実の直径は5~10mmとブルーベリーより小さく、果皮は黒紫色、果肉は赤紫色で、果実をつぶすと手が赤く染まります。

ビルベリーの赤い果汁は、古くから食品や布の染色に用いていました。

ビルベリーの果皮、果肉の色が濃いのは、抗酸化作用を持つフラボノイドの一種である色素アントシアニンを多く含んでいるからです。

ブルーベリーをはじめベリー類は、高レベルの抗酸化作用のある食物で、マンガンとビタミンC・K、フェノール酸を含むビルベリーも似たような特性を持ちます。

ビルベリーの果実は栄養豊富なフルーツで、ジャムやパイ、マフィン、パンケーキなどに利用されます。

お茶として用いられる果実と葉は、太古の昔から薬効植物として医療目的で使われてきました。

古代ローマ時代の医師ディオスコリデスは、ビルベリーが赤痢の治療に適していると示しました。

中世になると、収れん、強壮、洗浄作用があるとされ、月経不順や無月経にも使われました。

近年、ブルーベリーよりアントシアニン含量が高いことから、ビルベリーに注目が集まっています。

ビルベリーの特徴

ビルベリーは野生の低木で、ヨーロッパとアジアの針葉樹やブナの林でみられます。

ヨーロッパが原産といわれ、現在は世界各地で栽培されています。

横に広がる根をもち、茎は20~40㎝の長さで曲がりくねっています。細かい鋸歯がある、先端のとがった楕円形の葉が互生します。

花は3~6mmの長さで、2組にまとまってスズランの花のようなつぼ型をし、葉のわきに咲きます。

夏に黒く丸い果実がなります。

学名:Vaccinium myrtillus L.
科名:ツツジ科
別名:セイヨウスノキ
使用部位:葉、果実
開花時期:4月~8月
収穫時期:果実は7月~9月、葉は5月

有効成分:
フラボノイド(アントシアニン)
ビタミンC・K・E
フェノール酸
ミネラル(亜鉛 など) など

ビルベリーの肌と髪への美容効果

ビルベリーは抗酸化作用にすぐれ、皮膚細胞の質を改善する働きでも知られ、ヘアケアやボディケアの多くの製品に配合されています。

ビルベリーは、乾燥と紫外線から肌を守り、老化を遅らせる働きがあります。

抗炎症作用と抗菌作用があり、ニキビを防ぎ、黒ずみを取り除き、赤みを軽減するとされます。

収れん作用も有し、ビルベリーの葉のインフュージョン(浸剤)は、皮膚を引き締める効果が期待できます。

ビルベリーは、静脈瘤などの原因となる弱った血管を引き締め、血行を促進する作用があるといわれています。

静脈瘤の改善には、ビルベリーの葉のインフュージョン(浸剤)の湿布が役立ちます。

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また、ヘアケアにも適し、頭皮の感染を防ぎ、髪の成長を促し、髪を丈夫にします。

ビタミンとミネラルが豊富なビルベリーは、フケを減らすのにも有効です。

ビルベリーの果実をつぶして、傷口につけると、治りが早まるといわれています。

ビルベリーの効能

ビルベリーは、目の疲れ、眼精疲労、頭痛、肩こり、かすれ目など目のトラブルに有効です。

抗酸化作用および抗炎症作用のあるアントシアニンを含むことから、ビルベリーは、血糖値を下げ、コレステロールを減らし、酸化ストレスを抑制するといった作用があるとされ、生活習慣病を防ぐ可能性が期待されています。

また、ビルベリーに含まれるビタミンKは、心臓発作の原因となる血栓を防ぐのに役立ちます。

 

 

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