アグリモニーは、セイヨウキンミズヒキ(西洋金水引)という和名の多年草です。
昔から薬草として知られ、止血や洗浄などに利用されてきました。
小さな黄色い花は、甘い香りがします。
アグリモニーの美容効果
アグリモニーには、肌の余分な水分や皮脂を排出する働きがあるといわれ、オイリー肌やニキビ肌に適しています。

インフュージョン(浸剤)はフェイスローションとして使うことができ、肌の汚れを落とし、毛穴を引き締める効果があります。
このインフュージョンにクレイやガスールを加えたパックでお手入れすると、皮膚がリフレッシュし、なめらかで弾力のある肌がよみがえります。
また、むくみを解消する作用でも知られています。
アグリモニーのインフュージョンを入浴剤として湯船に入れると、身体の器官が刺激され、疲労が解消されるといいます。
アグリモニーの薬効
アグリモニーは、タンニン、フラボノイド、シリカ、精油、苦味成分、ミネラル、ビタミンBとビタミンKを含みます。
創傷治癒促進および抗感染作用が強力で、打撲や切り傷といった外傷、湿疹などに役立ちます。
アグリモニーの葉を軽く蒸して布に包み、傷口に湿布すると、傷の治りが早まるといわれています。
この葉の湿布は、偏頭痛を緩和させるのにも向いています。
また、アグリモニーのハーブティーは、下痢をやわらげ、膀胱炎、尿路感染症、気管支炎にも有効です。
口内炎、喉の痛みを改善するともいわれ、うがい剤に適しています。
アグリモニーの効能
・収斂作用
・利尿作用
・消化促進作用
・胆汁分泌促進作用
・止血作用
・創傷治癒作用
※妊娠中・授乳中は、専門医に相談のうえ、使用しましょう。
アグリモニーの特徴
アグリモニーの草丈は40センチ~1メートルほど。粗毛におおわれた円筒形のまっすぐな茎の植物で、葉は不整羽状奇数複葉(鳥の羽のように左右に小葉がいくつか並び、先端に1つの小葉がついて1枚の葉として構成される)で粗毛を密生しています。
茎の上部に細長い総状花序をだし、黄色の小さな花をつけます。花弁と萼片はそれぞれ5枚です。結実すると萼が大きくなり、トゲのある直径7ミリ程の果実になります。
原産と生息地
ヨーロッパに広く分布する植物ですが、北アフリカでもよくみかけます。荒れた土地、溝のふちや廃墟のまわりといった、日当りのいい場所に生息します。
学名:Agrimonia eupatoria
科名:バラ科
別名:ヨウシュキンミズヒキ、セイヨウキンミズヒキ
使用部位:葉と花
開花時期:6月~8月
収穫時期:開花中