オドリコソウの効能と使い方|美容効果のある植物

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オドリコソウは英語でホワイト・デッド・ネトルと呼ばれ、薬草として用いられています。

属名のラミウム(Lamium)という言葉は、花の形から、ギリシャ語で喉を意味するライモス(laimos)に由来しています。

和名のオドリコソウは「踊子草」の意で、輪生状の花が、笠をかぶった踊子に似ていることから名づけられました。

オドリコソウは気分と活力を高める植物として知られ、イギリスの植物学者ジョン・ジェラードによる1597年の著書「本草あるいは一般の植物誌(The Herbal or General History of Plants)」では、「心を陽気にし、顔色を良くし、生命力をリフレッシュする」と説明しています。

同様に、17世紀のイギリスの薬草学者ニコラス・カルペパーは、「陽気にし、憂鬱を追い払い、精神を活発にする…」と書いています。

アジアの伝統医学では、外傷、骨折、麻痺、高血圧など多くの病気の治療に使用されてきました。

特に、月経過多を軽減し、子宮出血を抑え、月経痛を和らげる働きで知られ、「女性の痛みのための薬」と呼ばれることもあります。膣および子宮頸部の炎症にも使用されます。

オドリコソウの特徴

ヨーロッパ、アジア、アフリカに分布しています。牧草地や灌木の根元、道のほとり、茂みのなか、野原などに育ちます。

オドリコソウは、曲がりくねった根をもつ、白っぽい植物で、毛が生えた空洞の四角形の茎は、高さ50~100cmほどに達します。明るい緑色で光沢のある葉は対生し、円形で先がとがり、ふちに切りこみが入っています。花は白色でかなり大きく、茎の上部に6~ 12個の花がループ状に咲きます。

イラクサと似ていますが、オドリコソウにはトゲがありません。

学名:Lamium album L.
科名:シソ科
別名:ホワイトデッドネトル
使用部位:葉、花の先端
開花時期:4月~9月
収穫時期:開花中

有効成分:
フラボノイド
フェノール類
イリドイド
タンニン
精油

オドリコソウの肌と髪への美容効果

オドリコソウは抗炎症および創傷治癒作用があり、皮膚トラブルを改善する働きがあります。

乳児性脂漏湿疹やその他頭皮のかゆみを治すことでも知られています。

殺菌作用にもすぐれ、ヘアケアにも適し、頭皮を清潔にします。

また、オドリコソウは収れん作用があり、静脈瘤や血腫には、インフュージョン(浸剤)をお風呂の湯に加えたり、温湿布として使用したりすると効果が期待できます。

オドリコソウの肌と髪への使い方

オドリコソウは、生かドライハーブという形で使うことができます。

オドリコソウの生かドライハーブは、ハーブティーとして飲んだり、熱湯で煎じたインフュージョンで肌や髪に使うことができます。

オドリコソウの効能

近年の研究で、オドリコソウは、抗酸化、抗菌、抗ウイルス、抗炎症、抗関節炎、免疫調節、神経保護、創傷治癒、鎮静、抗がん、抗糖尿病などさまざまな特性が報告されています。

収れん作用があり、下痢、痔、静脈瘤の軽減に役立ちます。

鎮痙および粘液溶解作用でも知られ、慢性気管支炎や咽頭炎を緩和します。

 

 

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