黄色い小さな花をつけるシルバーウィードは、食用として、そして薬効植物として使われてきました。
シルバーウッドの根は生でも加熱しても食べることができ、大昔から、アメリカ先住民、中国人、ヨーロッパ人の食材になっていました。
茎と葉はサラダにして食べることができます。
ガチョウが好きな植物であり、「ガチョウ草」などとも呼ばれることもあります。
花と葉に薬効があり、ヨーロッパでは鎮痙作用で知られ、下痢、PMS(月経前症候群)、生理痛に有効といわれています。
ハーブティーで飲んだり、半身浴にしたりして使われます。
シルバーウィードの特徴
北アメリカ、ヨーロッパ、北アジアなど、涼しい地域にみられます。
湿った土地や湖畔、氾濫原、牧草地に育ちます。
シルバーウィードは10~15cmの草丈の多年草で、地面を這う細く長い葡萄茎を持つ強い生命力の植物です。
側面が鋸歯状の短い葉は柔らかく、表は深緑色、裏はシルバー色で、2つ対になってつきます。
5~9月に咲く黄色い花は直径2㎝ほどで、二重の外輪と4枚の花弁からなり、紫色の長い雄しべをもちます。
学名:Potentilla anserina L.
科名:バラ科
和名:ヨウシュツルキンバイ
使用部位:葉と花
開花時期:5月~7月末
収穫時期:5月~9月
有効成分:
タンニン
フラボノイド配糖体
シルバーウィードの肌と髪への美容効果
シルバーウィードは、タンニンとフラボノイドを含み、抗酸化作用に優れ、アンチエイジング効果の高いハーブです。
特に、皮膚潰瘍などの皮膚病、傷に有効です。シルバーウィードの浸剤(インフュージョン)で局部を湿布すると、治りが早まります。
このインフュージョンは、フェイスローションとして使うことができます。
シルバーウィードは収れん作用と皮膚細胞を再生させる働きで知られ、肌の老化を遅らせるといわれています。
そばかす、しみを取り除き、日焼けによるダメージ肌を修復する作用もあります。
また、シルバーウィードは口腔衛生といった製品にも配合されます。
歯茎を引き締め、歯の根元の露出を防ぐのに役立ち、インフュージョンはうがい薬になります。シルバーウィードの粉末を歯磨き粉に混ぜて使うこともできます。
シルバーウィードの効能
シルバーウィードはタンニンが豊富で、のどの痛み、出血、下痢などに有効です。
直接、口内やのどの炎症による痛みや腫れのある部分につけることができます。
シルバーウィードのハーブティーは、胃腸炎、腹痛を緩和します。
また、PMS(月経前症候群)、生理痛といった女性特有の症状を癒すハーブでもあります。