オートミールは健康にいいだけでなく、美容効果があることも報告されています。
オートミールが肌にいいことは科学的に証明されており、海外では、クリームやローションをはじめ、ボディソープ、シャンプー、入浴剤といったさまざまな製品に使われています。
オートミールが肌の乾燥やかゆみ、荒れを解消することは、紀元前2000年頃にはすでに知られていました。
その当時から使われていたのは、オートミールに加工する前のオーツ麦を粉砕した粉末。このオートミールの粉を水やオイルなどに混ぜて、スキンケアに用いていたのです。
今回紹介するのは、オーソドックスなオートミールのスキンケアともいえる、オートミールと水だけで作る簡単パックです。
オートミールは、皮膚に有効な成分が多く含まれ、多くの効能があります。
昔から、かゆみや炎症、乾燥の治癒に用いられていましたが、数ある効能のなかで、今回注目したいのが、穏やかなクレンジング効果。
オートミールは、石けんのように汚れを落とす作用で知られるサポニンを含み、古い角質や毛穴の汚れ、過剰な皮脂を取り除く働きが期待できます。
くすみやごわつきの原因にもなる古い角質を除去することで、明るく透明感のある肌がよみがえります。
また、オートミールは、皮膚のバリア機能を強化し、角質層の水分が長時間保持するのを助けます。そのおかげで、乾燥から肌を守り、うるおいを保ってくれます。
オートミールは強い抗酸化作用もあり、しみやしわなどの肌の老化を遅くするのに役立ちます。
スキンケアに使うオートミールは、粒が細かいインスタントタイプかクイックタイプがおすすめです。
フードプロセッサーやミキサーでさらに細かい粉末にして使うと、肌への浸透がよりよくなります。
皮膚の治癒や化粧品に配合されるオートミールの微粒粉末は、コロイドオートミールと呼ばれ、いまでは市販されています。
コロイドオートミールは、オーツ麦を粉砕して極微粒粉末化したものですが、手作りしたオートミール粉末でも十分です。
作り方は簡単。
オートミールをフードプロセッサーかミキサーに入れ、オフホワイトのパウダーにします。
粉末の細かさは、大さじ1のオートミール粉末を500mlの水に入れて混ぜて確認します。乳白色になったら合格です。
オートミールのフェイスパックの材料と作り方
このレシピの材料
オートミール … 大さじ2
水 … 大さじ2ぐらい
所要時間:10分 保存期間:1日
保存容器と用具
小鍋
耐熱容器(小)
計量スプーン
作り方
- 鍋に水とオートミールを入れ、沸騰させ、5分ほど煮ます。もしくは、耐熱容器にオートミールと水を入れて、電子レンジに1分ほどかけます。
- 固めのクリーム状になるよう、水分で調整します。
- 人肌になるまで冷まします。
使い方
- 化粧を落とし、洗顔します。
- オートミールを顔につけ、15分ほどパックします。
- ぬるま湯で流します。
保存方法
1回で使い切りましょう。