バーチ(白樺)の効能と使い方|美容効果のある植物

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白い樹皮のシラカバ(白樺)はカバノキ属の落葉樹で、シラカンバとも呼ばれ、英語ではバーチといいます。

シラカバは”おいしい”食用にもなり、甘味料や木酢、葉からはお茶、樹液から白樺ビールなどが生産されています。

薬用植物としても知られ、樹皮、葉、樹液はフェノール類とフラボノイド、テルペノイドを含み、さまざまな部位に効能が認められています。

古典および現代の文献のなかには、シラカバを含むカバノキ属の植物学的、化学的、薬理学的特性と用途を説明するものが複数存在しています。

シラカバは世界各地の伝統医学に活用され、関節炎、リウマチ、痛風などの骨関連の問題や腎臓の病気の治療に最も広く使われてきました。樹液は、肝炎、発疹、腸内寄生虫、壊血病に推奨されています。

シラカバは化粧品にも配合されており、日本でも白樺の樹液が化粧品の原料になっています。

また、シラカバの葉のハーブティーは、ヨーロッパでよく飲まれています。

バーチの特徴

ヨーロッパ、北米、中央アジアなど、北半球の温帯および寒冷地でよくみられます。耐寒性で厳しい環境でも育つ樹木で、平地や森、木立のなかに生息します。

シラカバは25メートルの高さに達する樹木です。銀色か白色の樹皮は若いうちはなめらかで、年が経つとひび割れてくる。枝はしなやかで、少し垂れ下がっています。葉は互生し、三角形で、ふちに細かい切りこみがあり、光沢のある美しい緑色です。花は単性花で、緑がかった黄色の尾状につけます。

学名:Betula alba L.
科名:カバノキ科
使用部位:樹皮、樹液、葉
開花時期:春~秋
収穫時期:葉は5月、樹液と樹皮は2月~3月

有効成分:
ジアリルヘプタノイド
フラボノイド(ケルセチン、ルチン、アピゲニン)
フェノール類
カテキン
リグナン
ビタミンC

バーチの肌と髪への美容効果

シラカバは抗酸化および抗炎症作用にすぐれ、皮膚疾患を改善する働きがあります。

シラカバの樹皮に含まれるベツリン酸は、皮膚細胞の老化を遅らせる作用があることが認められています。樹皮は、乾燥を守る皮膚バリアを強化する特性も示すとされます。

樹皮のインフュージョン(煎剤)は、頭皮の脂漏性皮膚炎の緩和、フケ予防、育毛に有効だといわれています。

このインフュージョン(煎剤)で傷口につけると、治りを早めるといいます。

シラカバの葉は、美白効果が期待できるとの報告もあり、葉のインフュージョン(煎剤)をローションは、肌の汚れを取り除き、シミやソバカス、顔の赤みを目立たなくするのに有効です。

殺菌作用があるシラカバの葉のインフュージョンは、脂漏性皮膚炎に効くといわれ、葉のインフュージョンをグリセリンなどのクリームに混ぜて患部にぬるといいそうです。

さらに、シラカバの樹液は、そばかすを薄くし、くすみを取り除く効果が期待できます。髪のキューティクルを活性化させ、育毛を促す働きで知られます。

シラカバは、髪を染めるときにも加えることができます。

シラカバの肌と髪への使い方

シラカバは、樹皮と葉のドライハーブ、精油という形で使うことができます。

シラカバの樹皮と葉のドライハーブは、ハーブティーとして飲んだり、熱湯で煎じたインフュージョンを肌や髪につけたりして、使うことができます。

ヘアケア

ドライヘアをツヤと潤いを与えます。

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抜け毛を防ぎます。

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ボディケア

セルライトを軽減します。

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バーチの効能

シラカバは、抗炎症、抗関節炎、抗リュウマチ、抗酸化、抗菌、抗ウイルス、肝臓保護、胃保護作用が認められています。

肺炎、痛風、腎臓結石、黄疸、コレラなどにも有効だといわれています。

また、シラカバは免疫機能を向上する効果も期待できます。

さらに、器官の洗浄、利尿、尿酸およびその他の器官の老廃物の排出の作用があり、尿素および尿酸過多の抑制に役立ちます。

そのため、更年期の症状を緩和する植物といわれています。

 

 

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