ベニバナの効能と使い方|美容効果のハーブと植物

スポンサーリンク
スポンサーリンク

ベニバナは、末摘花(すえつむはな)ともいい、英語ではサフラワーとも呼ばれるキク科の植物です。

中東やインドから中国へと伝来し、シルクロードを経て、日本でも栽培されるようになりました。

和名の「紅花(ベニバナ)」は、花から紅を採ったことから名づけられました。

花冠を採取して乾燥すると紅い染料になり、口紅や頬紅にも利用されてきました。

古代エジプトでは、ミイラを包む布を染めるのにベニバナを使っていたそうです。

ベニバナの種子から搾取するサフラワーオイルは、70%が多価不飽和脂肪酸のリノール酸で、料理はもちろん、化粧品やアロマテラピーのキャリアオイルとして使われます

太古の昔から、ベニバナはさまざまな症状のための伝統的な医薬品として使用されてきました。

薬用部位である管状花は、生薬名をコウカ(紅花)といい、下剤、鎮痛剤、解熱剤の特性を持ち、月経困難症、無月経、産後の腹痛といった婦人科系の症状に処方されます。

ベニバナの特徴

エジプトが原産といわれ、現在では、インド、南フランス、アメリカ、エジプト、イラン、中国など、世界中で栽培されています。

ベニバナは、100~130㎝の高さになる一年草の植物で、総苞片や葉の縁は鋭い刺状をしています。

夏になると,枝先に鮮やかな黄色の花をつけ、花の色は次第に紅黄色になります。

学名:Carthamus tinctorius
科名:キク科
使用部位:花、種子
開花時期:6月~7月
収穫時期:開花中

有効成分:
フラボノイド
クマリン
アミノ酸
ミネラル
ビタミン
精油(ヘプタコサン など)

ベニバナの肌と髪への美容効果

ベニバナは、抗酸化作用、殺菌作用、抗炎症作用があり、肌と髪、頭皮を健やかに保つのに有効です。

フラボノイドの一種の黄色色素サフロールイエローなど抗酸化作用がある成分を含み、湿疹などのトラブルを改善し、肌の老化を遅らせる働きが期待できます。

また、サフロールイエローAは、皮膚のメラニンの生成を阻害する作用があり、メラニンの増加による皮膚の黒ずみ(皮膚の色素沈着過剰)と、皮膚の色の異常な欠如(色素沈着低下)を防ぎ、皮膚の色を均質化します。

ベニバナの効能

ベニバナは伝統的に、心血管系、脳血管系、婦人科系の病気の治療に使われています。

研究により、ベニバラの黄色色素黄色色素サフラワーイエローは、抗酸化作用、抗菌作用、抗炎症作用があることが示されています。

ベニバナは、生理痛、百日咳、慢性気管支炎、リュウマチ、坐骨神経痛などに有効です。

血行促進作用でも知られます。

 

 

モロッコ美容の植物一覧:手作りコスメに!
”モロッコ美容あれこれ”で紹介している手作り化粧品の材料となる植物の一覧表です。これらのハーブの効能・効果は伝統的な植物療法に基づいています。スキンケアやヘアケア、心身のケアに使われる植物は、昔から親しまれ、今でも受け継がれています。