セイヨウオオバコの効能と使い方|美容効果のあるハーブ

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セイヨウオオバコは、古代から薬用植物として知られ、日本でも古くから鎮咳や解熱、貧血改善などに用いられてきました。

セイヨウオオバコに関する最初の記述は、古代ローマ時代のギリシア人薬物学者ディオスコリデスの『薬物誌』だといわれています。

ペルシャ伝統医学によると、セイヨウオオバコは「冷」と「乾」の 性質をもち、炎症と出血を減少させるのに有効だとされています。

近年、セイヨウオオバコの葉を中心に、創傷治癒や腫瘍成長抑制、抗潰瘍、抗炎症、抗菌、抗ウイルス、抗酸化、抗がん、抗糖尿病、免疫賦活、肝臓保護などの作用に関する研究が進んでいます。

セイヨウオオバコの特徴

ヨーロッパ、アジア、北アフリカ、イランでよく知られた植物で、野原や牧草地、道端などに野生で生息します。粘土質の土地によく育ちます。

セイヨウオオバコは、繊維質の白っぽい根をもつ植物です。幅5~15㎝、長さ10~70㎝の楕円形の葉は、根本にまとまってつけます。5月から9月にかけて、小さな花が20~50㎝の長さの細い円筒形になって咲きます。細長いカプセル状の実をつけます。

学名:Plantago major L.
科名:オオバコ科
別名:プランテーン
使用部位:葉、根、種子
開花時期:5月~9月
収穫時期:開花中

有効成分:
フラボノイド(ルテオリン、アピゲニン)
アルカノイド
トリテルペノイド(ウルソール酸、オレアノール酸
ムシレージ(粘液質)

セイヨウオオバコの肌と髪への美容効果

セイヨウオオバコは、皮膚トラブルを緩和させるトリテルペノイドを含み、スキンケアやヘアケアに適したハーブです。

トリテルペノイドの一種のウルソール酸は、真皮のコラーゲンを修復し増やす働きがあります。もうひとつ、オレアノール酸は、シワを改善に優れています。

さらに、保湿効果の高い植物性粘液質(ムシレージ)や老化を遅くする抗酸化作用のあるフラボノイドなども含んでいます。

セイヨウオオバコは、乾燥肌や荒れた肌はもちろん、オイリー肌にも向いています。

また、髪と頭皮を健やかにするのにも役立ちます。

セイヨウオオバコのインフュージョン(浸剤)は、眼の洗浄にもすぐれ、眼の炎症や結膜炎の症状が緩和します。

創傷治癒作用があるセイヨウオオバコは、傷や小さなやけど、ひび割れ、あかぎれを早く治すといわれています。葉を生のままつぶして、患部に湿布する方法も効果が期待できます。

セイヨウオオバコの肌と髪への使い方

セイヨウオオバコは、生かドライハーブという形で使うことができます。

セイヨウオオバコの生かドライハーブは、熱湯で煎じたインフュージョンを肌や髪につけたりして、使うことができます。

セイヨウオオバコのインフュージョン(浸剤)はフェイスローションになり、皮膚のキメを整え、くすみのない、すべすべの肌をよみがえらせます。

スキンケア

乾燥から守り保湿します。

乾燥を防ぐセイヨウオオバコとカレンデュラの化粧水

オイリー肌を改善します。

ベタつきを抑えるハーブ化粧水

ヘアケア

ベタつく髪と頭皮を改善します。

オイリーヘアのシャンプーとリンス

ヘルスケア

眼の炎症や結膜炎の症状が緩和します。

目のトラブルを緩和するハーブ

セイヨウオオバコの効能

セイヨウオオバコは、免疫機能向上、肝臓保護、消化器官保護、利尿、抗炎症、抗酸化、抗菌、抗ウイルス、抗真菌といった作用があります。

肺を感染から守り、咳、慢性気管支炎、喘息、アレルギー性疾患を緩和します。

創傷治癒作用にすぐれ、傷や乾癬の改善を促します。

また、便秘、発熱、出血にも使われます。

 

 

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