ナツメグの効能と使い方|美容効果のあるハーブや植物

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すがすがしい軽やかな香りのナツメグは種子の仁を粉末にしたスパイスで、ハンバーグなどのひき肉料理によく使われます。

ナツメグは、胃腸疾患、リウマチ、皮膚感染症などの治療に伝統医療で活用されてきた長い歴史があります。

ナツメグは、スパイス諸島とも呼ばれるインドネシアのバンダ諸島に自生している樹木です。

その昔、スパイスの産地を知っているのは少数の貿易商人だけで、ナツメグはエキゾチックなスパイスとしてだけでなく、その薬効から、非常に価値の高い商品でした。

ナツメグの育つ場所は神秘に包まれていましたが、16世紀、スペイン人がついにバンダ諸島に生育するナツメグを発見しました。

東インド諸島の占領中にイギリス人がバンダ諸島からナツメグの苗木を持ち帰り、イギリスの植民地支配下にあった西インド諸島のグレナダ諸島で栽培をはじめました。

ナツメグの伝統的用法のいくつかが科学的に明らかになり、最近では医療の現場での使用が増加しています。

ナツメグには、特徴的な香りと味を与える精油が豊富に含まれています。

ナツメグの特徴

インドネシアが原産で、熱帯地方でよく育ちます。現在、インドネシアと西インド諸島のグレナダがこのスパイスの主な生産国および輸出国です。

常緑樹のナツメグの木は、高さ20mに達することもあり、1年中、小枝に実と花をつけます。葉は鮮やかな緑色の楕円形で、花は薄い黄色で房になって咲きます。

レモンに似た黄色がかった果実の種子は、卵型をしており、ナツメグは種子の中の仁です。種子のまわりの網目状の赤い皮の部分はメースと呼ばれ、焼き菓子などのデザートや飲み物に使われます。

学名:Myristica Fragrans
科名:ニクズク科
使用部位:仁、種の皮
開花時期:7年目からずっと
収穫時期:年に数回

有効成分:
トリミリスチン(ミリスチン酸のトリグリセリド)
精油 (テルペン、フェニルプロパノイド)
フェノール類(リグナン、ジアリールアルカン)
フラボノイド
カテキン
タンニン
アントシアニン

ナツメグの肌と髪への美容効果

ナツメグは抗炎症作用があり、傷や皮膚感染を緩和する作用で知られています。

抗酸化作用にすぐれ、紫外線から肌や髪を守り、老化を遅くする働きもあります。

殺菌力と収れん作用もあり、肌の汚れを落とし、毛穴を引き締め、ニキビを軽減します。

ヘアケアにも適していて、髪を強く丈夫にするだけでなく、なめらかさをよみがえらせます。

ナツメグの精油は、男性用香水や、シャワージェル、デオドラントなどに使用されています。
さらに、精油を抽出した後の脂肪分は、石けんやポマード、ヘアクリームなどに利用されます。

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ナツメグの肌と髪への使い方

ナツメグは、粉末か精油という形で使うことができます。

スキンケア

ニキビを軽減します。

大人ニキビにガスールパックとハーブ化粧水

ボディケア

毛穴を引き締めます。

スパイシーなボディスクラブ

ナツメグの効能

ナツメグは、抗酸化、抗炎症、抗感染、抗菌、抗肥満、抗糖尿病、抗心血管疾患、抗ガン、肝臓保護、神経保護、抗寄生虫といった作用が認められています。

鼓腸、疝痛、消化不良、下痢などの胃腸疾患を緩和するのに役立ちます。

歯痛、神経痛、リュウマチ、捻挫などの痛みを和らげるといわれています。

また、鎮静、抗うつ、抗不安の働きでも知られています。

 

 

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