英語で「マートル」、フランス語では「ミルト」と呼ばれるギンバイカ。
白いレースのような花は爽やかな甘い香りで、古代ギリシャ・ローマでは、愛と美のシンボルとされ、いまでも結婚のブーケで用いられています。
伝説では、アダムが地上にもたらした3つの植物うちのひとつ、最初の花がギンバイカだったといわれています。
ちなみに、あとの2つは、食糧となる小麦の穂と、果物となるデーツ。

デーツ:美肌とアンチエイジングのスーパーフード
美容大国モロッコの手作り化粧品の材料の紹介。ナツメヤシの果実デーツは、ビタミンやミネラル、食物繊維を含み、抗酸化作用もある、栄養豊富なドライフルーツ。乾燥から肌を守り、疲れた皮膚や髪を元気にする働きでスキンケアにも。エイジングケアに適します。
ギンバイカの葉は消毒および収斂作用で知られ、古代エジプトから、医薬品や化粧品として用いられていました。
千一夜物語にも、ギンバイカは登場します。

モロッコ美容!千一夜物語で読み解く美容(1)
モロッコ美容の手作りコスメ!中東の代表的な物語アラビアンナイト(千一夜物語)では、スーク(市場)に並ぶアーモンドやヘンナ、さまざまな芳香植物やムスクやサフランの香り、蒸気風呂ハマムの習慣など、豊かで贅沢なイスラムの美容文化が語られています。
咳を抑える働きがあり、ギンバイカ、セージ、タイムなどの葉を煎じて、うがい薬としても使われます。

セージ:足汗とオイリー肌&ヘアをすっきり
美容大国モロッコの手作り化粧品の材料となる植物の紹介です。セージは昔から、消臭および発汗抑制作用があると信じられてきました。収れん、保湿、殺菌効果でも知られ、脂性の肌や頭皮のトラブルに向いています。、セージで作ったビネガーのリンスはさっぱり。

タイム:髪にコシと潤いを与えて抜け毛も防ぐ
美容大国モロッコの手作り化粧品の材料となる植物の紹介です。料理でおなじみのタイムは、強力な抗感染と殺菌作用で知られ、毛穴の汚れを落とし、肌を健やかに保ちます。タイムのヘアリンスは、髪のコシと潤いを取り戻し、頭皮を元気にして抜け毛も防ぎます。
ギンバイカの美容効果は、中世時代にすでに知られていたといいます。
当時、ギンバイカの赤い枝と白い花から作られた、フレッシュな香りのローション「天使の水」は、肌を引き締め、老化を防止する化粧品として人気だったそうです。

肌と髪にうるおいを与えるガスールの使い方【モロッコ美容の手作りコスメ】
粘土(クレイ)ガスールはモロッコ美容の手作り化粧品に欠かせない素材。ガスールの効能・効果と手作りパックを紹介します。洗浄作用があるガスールはシャンプーとして使われる他、マグネシウムなどミネラルが豊富で、肌に浸透して潤いのある美肌を作ります。
学名:Myrtus communis
科名:フトモモ科
使用部位:全草
開花時期:5月~7月
収穫時期:開花中
特徴
白い花と艶やかな濃い緑の葉をした常緑樹で、黒い実をつけます。
原産と生息地
地中海沿岸が原産といわれ、チュニジアやモロッコ、トルコなどに生息します。