ギンバイカの効能と使い方|美容効果のあるハーブ

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ギンバイカは、英語で「マートル」、フランス語では「ミルト」と呼ばれています。

白いレースのような花は爽やかな甘い香りで、古代ギリシャ・ローマでは、愛と美のシンボルとされ、いまでも結婚のブーケで用いられています。

伝説では、アダムが地上にもたらした3つの植物うちのひとつ、最初の花がギンバイカだったといわれています。

ちなみに、あとの2つは、食糧となる小麦の穂と、果物となるデーツです。

千一夜物語にも、ギンバイカは登場します。

昔から薬効と芳香効果があることが知られ、伝統医療では、下痢、炎症、消化性潰瘍、痔、子宮出血、頭痛、動悸、尿道炎、鼻血、結膜炎、過剰な発汗、肺疾患、皮膚疾患の治療に使用されてきました。

現代の研究で、ギンバイカは、抗酸化物質の含有量が多く、抗炎症作用と抗菌作用があると証明されています。

ギンバイカの葉からは、水蒸気蒸留法によって精油が抽出されます。ギンパイカの精油は、抗菌、殺虫、抗酸化、肝臓保護の特性があります。

ギンバイカの果実と葉は、消化を促進する特性を持ち、マートル酒という甘いお酒の製造に利用されています。

ギンバイカの美容効果は、中世時代にすでに知られていたといいます。

当時、ギンバイカの赤い枝と白い花から作られた、フレッシュな香りのローション「天使の水」は、肌を引き締め、老化を防止する化粧品として人気だったそうです。

ギンバイカの特徴

ギンバイカは地中海地方が原産で、ヨーロッパ、北アフリカ、アジア、特に南ヨーロッパの地中海地域、西はマカロネシア(マデイラ諸島とアゾレス諸島)、サハラ山脈、東は西アジアにいたるまで、広範囲に生息します。

高さは2.4~3mで、枝は葉で密に覆われた完全な結球を形成しています。長さ2~5cmほどの常緑の葉は、収斂作用があり、苦味があります。星形の白またはピンクがかった色の花は、とてもいい香りがします。丸い青黒い果実の中には、種子が数個入っています。

学名:Myrtus communis
科名:フトモモ科
使用部位:全草
開花時期:5月~7月
収穫時期:開花中

有効成分:
ポリフェノール
フラボノイド、
アントシアニン
タンニン
フェノール類(没食子酸、カフェ酸)
ビタミン

ギンバイカの肌と髪への美容効果

ギンバイカの葉は消毒および収斂作用で知られ、古代エジプトから、医薬品や化粧品として用いられていました。

ギンバイカの葉は皮膚細胞を引き締める収斂作用があり、昔から傷などの皮膚疾患の治療に使用されてきました。

果実の煎じ薬は、皮膚の炎症を起こした赤ちゃんの入浴や、痛みを伴う局所の洗浄に使用されたそうです。

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ギンバイカの肌と髪への使い方

ギンバイカは、葉の部分のドライハーブ、精油という形で使うことができます。

ギンバイカの葉のドライハーブは、ハーブティーとして飲んだり、熱湯で煎じたインフュージョンや、オイルに漬けたインフューズドオイルを肌や髪につけたりして、使うことができます。

ギンバイカの効能

ギンバイカの重要な特性のひとつは、フラボノイドやフェノール類などの抗酸化物質の含有量が多い点です。

多くの研究により、ギンバイカの抗酸化、抗炎症、抗菌、抗真菌作用が確認されています。

ギンバイカは、胃潰瘍などの消化器系および泌尿器系の疾患の緩和に効果的であることが証明されています。

また、収斂、強壮、防腐作用でも知られています。

咳を抑える働きがあり、ギンバイカ、セージタイムなどの葉を煎じて、うがい薬としても使われます。

 

 

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