アイブライトはコゴメグサという和名の、小さな白い花をつける植物です。
茎、葉、花は昔から知られる薬用植物で、その名の通り、充血や炎症といった目の不調を軽減するとして、何世紀もの間ヨーロッパで伝統医療に使われてきました。
学名の「Euphrasia」は、ギリシャ神話の喜びの女神エウプロシュネ(euphrosyne)に由来するといわれ、昔から、視力を良くし、爽快な気分にする薬効があることで知られています。
かすかに苦味のある葉は食用になり、サラダなどに使われます。
アイブライトの特徴
ヨーロッパ、アジア、北アメリカなどの気温が高く、湿気の多い地域に生息します。やせた牧草地に生える特定の草の根から栄養分を吸収して生長します。
アイブライトは、30~50センチ程の草丈になる一年草です。夏から秋にかけて小さな花を咲かせます。白い花びらには黄色の斑紋と紫色の筋が入っています。
学名:Euphrasia officinalis
科名:ゴマノハグサ科
使用部位:全体
開花時期:6月~10月
収穫時期:7月~10月
有効成分:
フラボノイド(ルテオリン、ケルセチン)
ポリフェノール
フェノール酸
タンニン
イリドイト(アウクビン)
アイブライトの美容効果
アイブライトは、抗酸化作用や抗炎症作用のあるフラボノイドやポリフェノールが豊富で、肌や髪のケアにも適しています。
日焼けによるダメージから皮膚細胞を守り、シワなどの発生を軽減します。
また、タンニンを含むアイブライトは、収れん作用にすぐれ、毛穴を引き締め、肌のきめを整える働きがあるといわれています。
殺菌作用もあり、細菌による皮膚の炎症を防ぎます。
アイブライトの肌と髪への使い方
アイブライトは、ドライハーブで使うことができます。
アイブライトのドライハーブは、ハーブティーとして飲んだり、熱湯で煎じたインフュージョン(浸剤)を肌や髪につけたりして、使うことができます。
アイブライトのインフュージョンは、クレンジング後のフェイスローションとして用いられます。
ヘルスケア
眼精疲労と目のトラブルを改善します。
アイブライトの効能
アイブライトはイリドイド配糖体(アウクビン)、フラボノイド、タンニンなどを含み、炎症を鎮める作用があることで知られています。
アイブライトに含まれるフラボノイドの一種であるルテオンとケルセチンは、鼻水や涙目などアレルギー症状を引き起こすヒスタミンを抑制するとされています。
アイブライトは、目の痛みやかゆみ、炎症を軽減し、結膜炎やものもらいなどの目の感染症を緩和させるのに役立ちます。
目の疲れを癒し、リフレッシュさせるのにも向き、アイブライトのインフュージョンは眼の洗浄に使われます。
眼精疲労や目の疲れによる頭痛の場合には、インフュージョンで湿らせたコットンなどで目を湿布します。
アイブライトはまた、風邪や咳、副鼻腔感染症を緩和するともいわれています。
※薬効は一般にいわれているものです。妊娠中・授乳中は、専門医に相談のうえ、使用しましょう。