毎日の食生活は認知症予防にとくに重要です。栄養のバランスを考えながら楽しく食事をしましょう。
食事は人間の大きな楽しみで、特に高齢者にとっては精神的な充実ともいえます。
特別に手をかける必要はありませんが、味も素っ気もない病人食は避けて、盛りつけに工夫を凝らしてみたいものです。
顔が見え、会話が聞こえる和やかな雰囲気のなかで食べることが大切です。食卓につけない場合は、家族がベッドの近くに移動して食事をするといいでしょう。
口からモノを食べるという行為は、脳全体の働きを活発にし、生きる意欲を高めます。
食事中の語りかけは、大脳の側頭葉の聴覚野を刺激するので、高齢者に料理の感想を聞くなど、会話を忘ずに。たとえ流動食になっても、介護者に語りかけましょう。
外出できる状態であれば、外食で気分転換をするのもおすすめです。ホテルのビュッフェや、ファミリーレストランならメニューも豊富です。店内も広々としているので、気兼ねなく食事を楽しむことができるでしょう。
「食事をしたくない」と言われたときには、その原因を考えて対処するようにします。
その原因には、たとえば、「体調が悪い」「便秘をしている」「運動不足」「不安である」「入れ歯が合わない」「食事が合わない」「食事を食べたと思っている」などが考えられます。
心当たりがないか、もう一度注意を払ってみて、原因を取り除くようにしましょう。
また、食事は喉のとおりのよいもの、あっさりしたものや好物のものを用意してみるのもよい方法です。
消化障害は高齢者によくみられる症状です。ストレスが関係しているケースが多いので、リラックスさせる工夫をしましょう。
楽しみの食事ができなくなると、肉体が衰えるばかりか、精神的にも元気がでません。消化を助け、食欲のでる精油を利用して、規則正しい食生活に戻しましょう。
食欲増進を促す香り
スイートオレンジ

ベルガモット
レモングラス
コリアンダー

ジンジャー

クミン
食欲がないときの香り
バジル

キャラウェイ
スイートオレンジ
消化不良のときの香り
メリッサ

ペパーミント

ローズマリー

マンダリン
レモン
※グレープフルーツの精油には食用を抑える働きがあるので注意を。